SBI証券へ銀行の米ドルなどを移すには、対応銀行の外貨預金から「外貨入金」の手続きを行います。利用できる銀行はドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行で、入金手数料は無料です。
ただ、日本円を入れる場合と同じ銀行が使えるのか、先にドルへ交換する必要があるのかは、初めてだと判断に迷うところでしょう。両替と入金は別の操作なので、今どこに、どの通貨でお金を持っているかによって手順が変わります。
私はSBI証券を利用し、2025年4月から米国株の売買も始めました。この記事では公式情報をもとに、対応銀行、入金の操作、費用と反映時間を整理します。まずは、利用している銀行が対応しているか確認しましょう。
※掲載情報は2026年11月4日に確認しています。個人口座での利用を中心に説明しています。画面表示や利用条件は変更される場合があるため、手続き時には公式案内もご確認ください。
外貨入金はどの銀行からできる?
Contents
SBI証券の外貨入金に対応するのは、ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行です。銀行に預けている外貨を、同じ通貨のまま証券口座へ移すために利用します。
ドコモSMTBネット銀行は、旧・住信SBIネット銀行です。「住信SBIネット銀行からドルを移したい」と考えている人は、現在の銀行名で表示される項目を確認してください。
出典:SBI証券「外貨での入金方法を教えてください」/ドコモSMTBネット銀行「社名変更について」
対応通貨と事前準備を確認する
両行とも米ドルを入金できますが、対応通貨と事前準備には違いがあります。SBI新生銀行では、利用前に口座振替契約を済ませる必要があります。
| 確認項目 | ドコモSMTBネット銀行 | SBI新生銀行 |
|---|---|---|
| サービス名 | 外貨即時入金 | 外貨リアルタイム入金 |
| 対応通貨 | 米ドル、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドル、南アフリカランド、香港ドル | 左記の7通貨とトルコリラ |
| 主な事前準備 | 外貨預金口座とインターネットバンキングの利用準備 | 外貨普通預金と口座振替契約の準備 |
| 証券側の準備 | SBI証券の外貨建口座を用意する | |
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銀行口座を持っていても、円預金しかなければ、そのまま米ドルを入金することはできません。外貨の残高があるか、使いたい通貨が対象かを先に確かめてください。
出典:ドコモSMTBネット銀行「外貨即時決済サービス」/SBI新生銀行「SBI証券との外貨入出金サービス」
三井住友銀行やみずほ銀行から送れる?
三井住友銀行やみずほ銀行は、この外貨入金サービスの対応銀行に含まれません。円の入金で使える銀行でも、外貨を同じ方法で移せるとは限りません。
他行に外貨を持っている場合は、その銀行から対応銀行へ外貨を送れるか、送金・受取の費用や日数がどうなるかを、両方の銀行で確認する必要があります。他行からの送金まで含めて「手数料無料」と考えないようにしましょう。
まだ日本円で保有しているなら、SBI証券へ円を入れ、必要に応じて証券口座内で両替する方法もあります。外貨入金を利用するためだけに銀行を増やす前に、現在の口座でできることを確認してください。
▶︎ 関連記事:SBI証券の入金方法を比較、使っている銀行から迷わず進める
外貨入金の手数料はいくら?
対応銀行からSBI証券へ外貨を移す手数料は無料です。ただし、円を外貨へ交換する費用は別に確認します。銀行にある米ドルを移す操作と、その米ドルを用意する操作を分けて考えましょう。
すでに対応銀行に米ドルを持っている場合、外貨入金の手続きで円からドルへ両替し直す必要はありません。一方、円しか持っていなければ、どこで外貨へ交換するかによって費用が変わります。

出典:ドコモSMTBネット銀行「外貨即時決済サービス」/SBI新生銀行「SBI証券との外貨入出金サービス」
円からドルへ交換する費用を分けて考える
円からドルを用意するときは、両替するサービスの為替手数料と、実際に適用される為替レートを確認します。外貨入金が無料でも、両替を含む一連の操作がすべて無料になるとは限りません。
銀行での両替条件は、通常の外貨購入か積立か、優遇条件が適用されるかなどによって異なります。購入予定の金額を入力したときに、何円で何ドルを用意できるかまで確認すると、費用を判断しやすくなります。
「無料」の対象を分けて確認する
- 外貨入金:銀行にある外貨を証券口座へ移す操作
- 為替取引:円と外貨など、異なる通貨を交換する操作
- 株式の売買:用意した資金で株を買う、または売る取引
株式の売買にかかる費用も、資金移動とは別です。入金手数料の無料だけで購入方法を決めず、両替から注文までの費用と手間を比べてください。
銀行別に入金の手順を確認する
手続きは、SBI証券のメインサイトにログインし、「入出金」から「入金」「外貨入金」の順に進めます。その後、資金を移す銀行と通貨を選びます。
ここではWEBサイトの操作を説明します。アプリ内で入口が見つからない場合は、SBI証券のWEBサイトから操作ガイドと照らして進めてください。
ドコモSMTBネット銀行から入金する
ドコモSMTBネット銀行では、SBI証券で入金を指示した後、銀行のWEBサイトで手続きを完了させます。証券側の入力だけで操作を終えないようにしましょう。
- SBI証券の「外貨入金」で、金融機関口座にドコモSMTBネット銀行を選ぶ。
- 通貨・入金先・入金額を確認し、取引パスワードを入力する。
- 確認画面で内容を確かめ、入金を指示する。
- 移動先の銀行サイトで本人名義の口座にログインし、画面の案内に従って確定する。
- SBI証券へ戻り、外貨の買付余力と入出金明細を確認する。
買付余力とは、その通貨で新たな購入に使える金額です。銀行で手続きを終えたら、購入したい通貨の買付余力が増えているところまで確かめてください。
出典:ドコモSMTBネット銀行「SBI証券口座に外貨を入金する」/SBI証券「証券総合口座に外貨を入金する」
SBI新生銀行から入金する
SBI新生銀行では、事前に口座振替契約を登録してから入金します。未登録の場合は、SBI証券の「My設定」「お取引関連・口座情報」「SBI新生銀行関連サービス」で申し込みます。
- 本人名義で口座振替契約が完了していることを確認する。
- SBI証券の「外貨入金」で、金融機関口座にSBI新生銀行を選ぶ。
- 通貨・入金先・入金額を入力し、取引パスワードを入れて確認画面へ進む。
- 登録メールアドレスへ届く認証コードを入力する。
- 内容を確認して入金を指示し、外貨の買付余力を確認する。
入金指示の実行後は取り消せません。確定する前に、通貨と金額を確認してください。米株信用口座を開設している場合は、入金先に「預り金」と「米株信用取引保証金」の選択があるため、目的に合う項目を選びます。
出典:SBI証券「外貨での入金方法を教えてください」/SBI証券「証券総合口座に外貨を入金する」
外貨入金はいつ反映される?
通常、手続きが正常に完了すると、外貨の買付余力へ即時またはリアルタイムで反映されます。ただし、メンテナンス中や処理が完了していない状態では、この前提が当てはまりません。
株を注文する前に、口座の外貨建ての買付余力を確認しましょう。「入金を指示した」という操作の記憶だけで、購入できる状態になったとは判断せず、画面の残高を確かめてください。
利用時間とメンテナンスを確認する
利用可能な時間帯は銀行ごとに異なります。特にSBI新生銀行は、毎日の受付時間が決まっています。
| 銀行 | 通常の利用可能時間 | 主な利用できない時間 |
|---|---|---|
| ドコモSMTBネット銀行 | 24時間 | 毎営業日19:00〜19:30、銀行・証券のシステムメンテナンス中 |
| SBI新生銀行 | 毎日0:15〜23:45 | 毎営業日19:00〜19:30、毎月第2週と最終週の日曜日0:30〜6:00など |
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臨時メンテナンスや作業の延長で利用できない場合もあります。購入予定がある日は、注文直前に資金を動かすより、先に入金と買付余力の確認を済ませておくと、操作に余裕を持てます。
出典:SBI証券「外貨即時入金」/SBI新生銀行「サービス概要」
買付余力と入金の計上日を分けて見る
すぐに取引へ使えるかは買付余力で確認し、帳簿上の入金日付は明細で確認します。両者が同じタイミングで扱われるとは限りません。
ドコモSMTBネット銀行からの外貨即時入金では、15時を過ぎても買付余力には即時反映されますが、入金処理の計上日は翌営業日となります。当日付の入金計上が必要な取引では、締め切り前に手続きを完了させる必要があります。
また、入金先を「米株信用取引保証金」にした場合には、通常の預り金とは反映条件が異なります。現物株の購入資金と信用取引の保証金を混同せず、選択した入金先に対応する残高を確認してください。
▶︎ 関連記事:SBI証券の出金方法、株の売却代金を銀行へ移す手順と日数
外貨入金ができないときの確認順序
入金できないときは、利用契約、外貨残高、利用時間、手続き状況の順に確認します。まだ受け付けられていないのか、受け付け後に反映されていないのかを分けると、確認先を絞れます。
受付前に止まる場合は利用条件を確認する
入金画面へ進めない場合や入力時に止まる場合は、口座やサービスの利用条件を確認してください。SBI新生銀行の口座振替契約、ドコモSMTBネット銀行のインターネットバンキングの契約などが確認対象です。
次に、入金する通貨の残高、証券口座と銀行口座の名義、入力金額を確認します。ドコモSMTBネット銀行では、銀行側の振込限度額が原因で完了できない場合もあるため、銀行サイトの設定も確かめましょう。
SBI新生銀行の案内では、SBI証券に未確認の「重要なお知らせ」があると、入金画面の代わりにお知らせが表示される場合も示されています。画面に案内が出たときは、内容を確認してから進めてください。
出典:SBI証券の外貨入金操作ガイド/SBI新生銀行の外貨入金案内
処理中のままなら残高と明細を確認する
処理中の表示や反映されない状態が続く場合は、再操作の前に、銀行側で外貨が引き落とされているか、SBI証券の入出金明細に記録があるかを確認してください。同じ金額を繰り返し指示する前に、直前の操作結果を確かめます。
外貨の入出金明細は、「外貨入金」画面の「外貨入出金・振替」から確認できます。円の残高画面だけを見ている場合は、外貨の買付余力画面も開いてください。
「自動中断」などの表示が出ても、表示名だけから反映時刻を決めつけないようにしましょう。状況が分からない場合は、操作日時・銀行名・通貨・金額・表示内容を控え、SBI証券へ確認します。銀行での引落状況が不明なら、銀行側にも問い合わせてください。
円しか持っていない場合はどうする?
米国株を買うために、必ず銀行でドルを用意して外貨入金する必要はありません。日本円で注文する円貨決済や、SBI証券へ円を入れてから為替取引でドルを用意する方法もあります。
すでに対応銀行でドルを持っている人と、円から投資を始める人では、必要な操作が違います。前者は外貨入金が候補になりますが、後者は円貨決済と為替取引も含めて比較できます。

両替と資金移動を分けると選びやすい
今のお金の置き場所と通貨を確認すれば、必要な操作を選べます。銀行にあるドルを移すなら外貨入金、証券口座にある円をドルへ交換するなら為替取引です。
私自身は、銀行からの外貨入金をまだ利用しておらず、SBI証券の中で処理しています。ここで紹介する銀行からの入金手順は、公式の操作ガイドをもとに整理したものです。
米国株を始めた頃も、ドルへの交換方法が分からないまま、円貨決済で購入していました。これから資金を準備するなら、両替が必要なのか、すでに持っている外貨を移すのかを先に確かめると、操作を選びやすくなります。
今のお金の状態から手順を選ぶ
- 対応銀行にドルがある:外貨入金を検討する
- SBI証券に円がある:為替取引または円貨決済を検討する
- 銀行に円がある:円の入金から始める方法も比較する
長期保有するつもりでも、購入前の資金準備は必要です。自分が理解して操作できる方法を選び、両替の費用と購入に使える金額を確認してから注文へ進みましょう。
よくある質問
米ドルはいくらから入金できますか?
両行とも、10米ドル以上、1セント単位で入金できます。銀行の残高と入力額を確認し、最低金額を下回っていないか確かめてください。
出典:ドコモSMTBネット銀行の入金最小単位/SBI新生銀行の入金最小単位
家族名義の銀行口座から入金できますか?
いいえ。SBI証券の口座と同一名義の銀行口座を利用します。家族のお金を移す場合でも、別名義の銀行口座から手続きしないでください。
米ドルを定期的に自動入金できますか?
はい。ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行から、米ドル定期自動入金を利用できます。入金日は1カ月につき最大5日設定でき、引落希望日の前日23:55までの設定が必要です。
設定日が非営業日の場合は翌営業日に処理されます。銀行にある米ドルを移すサービスなので、円からドルを購入する積立や、米国株を買う積立とは分けて設定内容を確認してください。
米国株を買うには外貨入金が必要ですか?
いいえ。円貨決済で購入する方法もあります。外貨決済を選ぶ場合も、SBI証券で円をドルへ交換して資金を準備できるため、銀行からの外貨入金は選択肢の一つです。
手元の通貨と銀行を確かめてから進める
SBI証券への外貨入金は、対応銀行にある外貨を証券口座へ移す方法です。すでにドルを持っているか、これから円を交換するかを確認すると、必要な手順が分かります。
入金前後に確認しておくこと
- 対応銀行はドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行
- 外貨を移す手数料と、円から両替する費用は別に確認する
- 銀行ごとの事前契約と利用可能時間を確かめる
- 手続き後は、対象通貨の買付余力への反映を確認する
- 円しか持っていない場合は、円貨決済や証券口座内の為替取引も比較する
まずは、現在の銀行口座で保有している通貨と残高を確認してください。購入資金を用意できたら、注文方法や決済方法も確認して進めましょう。
▶︎ 関連記事:SBI証券で米国株を買うには?買い方と手数料、NISAの注意点