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株初心者にも簡単・分かりやすいと評判のLINE証券ですが、2020年4月までは、いわゆるミニ株(LINE証券では相対取引と呼んでいます)だけの取り扱いでした。

これは、1株から株の売買ができるというサービスで初心者には大変便利なサービスです。一方、中級者以上にとっては、銘柄数が約300に限定される、信用取引ができないなど様々な制約がありました。

そのLINE証券が、5月10日には一般の現物取引、そして、5月21日からは信用取引も開始しました。

この記事では新しいLINE証券のメリット・デメリットを説明しています。

2020年5月からLINE証券でも現物取引・信用取引がスタート

LINE証券は、これまで1株、数百円から取引ができる相対取引(一般にはミニ株と呼ばれる取引)を採用したスマホ投資サービスを提供してきました。それが2020年5月10日から取引所取引を開始し、「現物取引」の取り扱いをスタート。そして、5月21日から「信用取引」についても取り扱いをスタートしました。

LINE証券のメリット

取引手数料が業界最安値水準

LINE証券の最大の特徴は、現物株でも信用取引でも、とにかく手数料が業界最安値水準であることです。

現物株の手数料

下表は大手ネット証券の手数料比較表です。

LINE証券の場合、株の購入時には手数料が発生せず、売却時のみ発生する仕組みです。合計価格を比較した場合、LINE証券のほうが少しずつ安くなっています。

特に、約定代金が100万円以上の場合にはLINE証券の取引手数料はSBIや楽天と比べても往復で約200円、マネックスやauカブドットコム証券と比べると往復で1,000円ほど安くなっています。

数百万円の資金を動かして、頻繁に売買する人では、年間ではかなり大きな手数料の差となってきます。

信用取引の手数料

LINE証券の場合、実施している信用取引は東証が指定する銘柄に限定した制度信用取引のみです。

手数料は現物株の場合と違って、信用新規、信用返済注文とのどちらも無料です。

他の証券会社でも1日の合計約定代金が50万円まで無料という証券会社はあります。

しかし、LINE証券の場合、取引金額に関わらず無料です。

ただ、金利や貸株料については、他の証券会社と同様に発生します。

買い方金利と売り方金利

買い方金利:2.8%(年率)、売り方金利:0%(年率)

「計算方法」
買い方(売り方)金利 = 建玉の金額 × 2.8% × 日数 ÷ 365

貸株料

貸株料:1.15%(年率)

買い方金利や貸株料については、他の証券会社とほぼ同様の利率となっています。取引手数料が無料な分、他の証券会社よりもお得になります。

投資対象が株式のみ、かつ、信用取引がメインの方ならば、LINE証券に乗り換えても十分にメリットがあります。

LINE証券なら信用取引手数料が無料!!

管理費

管理費は信用建玉1株につき10銭+消費税です。

ただし、1単元1株の銘柄の場合の管理費は信用建玉1株につき100円+消費税です。

1か月あたりの最低金額は100円+消費税、最高金額は1,000円+消費税。

例えば、ある株を100株保有している場合の管理費は、
100株×0.1円=10円ですが、最低金額が100円+消費税なので、最低110円のコストが発生します。

「計算方法」
信用建玉の約定日から返済日まで、毎月管理費が発生します。管理費は1か月ごとに発生し、発生日は信用建玉の約定日の応当日(毎月の契約日に対応する日のこと)です。管理費は建玉毎に計算します。

名義書換料

買建玉について権利付最終日をまたいで株を保有する場合には、権利付最終日に株式は1単元(通常100株単位)につき50円+消費税、ETF/ETNは1単元につき5円+消費税の名義書換料がかかります。

様々なキャンペーンがあり、初心者でも利益が出しやすい

LINE証券のもうひとつ大きな特徴が様々なキャンペーンがあり、初心者でも利益を出しやすいことです。

最高3株分の購入代金がもらえる

初株キャンペーン

2020年5月現在、口座を開設し、クイズに正解すれば、最大3株の購入代金(最大2,100円まで)をプレゼントするというキャンペーンが開かれています。

不定期で株のタイムセールがある

不定期ですが、2020年5月現在は、およそ月1回のペースで株のタイムセールが実施されています。

これは、LINE証券が指定する5銘柄のうち、どれか1銘柄をタイムセール実施日の終値3~7%引きで最大5株まで購入できるというキャンペーンです。

値引き率が何パーセントになるかは買ってみないと分かりませんが、筆者がこれまでに参加した実績からすれば、平均5%の値引きになるようです。

そして、夜間に5%引きで購入して、翌朝の寄付きで売却すれば、ほとんどのケースで利益となります。

初心者のうちは、こういったタイムセールに限定して、売買してもいいかもしれません。

LINE証券のデメリット

ただ、まだ、サービスを開始した直後であり、他の大手ネット証券会社に比べるといくつかのデメリットもあります。

金融商品・サービスの種類が少ない

他の証券会社では日経平均先物取引CFDなど様々な金融商品を取り扱っていますが、LINE証券では、株式、投資信託、FXに限定されています。また、株式においても貸株のサービスなどは、まだ開始されていません。

出金手数料220円(税込)が発生する

他の大手ネット証券会社では提携している銀行との間の入出金は無料になっているケースが多いです。LINE証券では、LINE Payに登録している銀行口座からの入金は無料ですが、出金には220円(税込)がかかってしまいます。

注文方法は指値(価格指定)か、成行の2種類のみ

IFD(If done)やOCO(オー・シー・オー)といった複雑な注文はできません。

LINE証券の信用取引口座開設方法

口座申込方法

既に、LINE証券に口座を開設している方なら、1分程度で申し込みは完了します。

信用取引口座の申し込みをタップして、いくつかの質問に答えるだけです。約2営業日程度で口座開設が完了するようです。

まだ、口座を開設していない人はコチラから↓

LINE証券

委託保証金の入金

ミニ株では最低130円もあれば、株式投資がスタートできるのですが、信用取引では、他の証券会社と同様に委託保証金を最低30万円以上入金しないと信用取引が開始できません。

なお、委託保証金は現金以外に株式やETFも代用可能です。この場合の代用価格は、前営業日の終値(終値がない場合は最終気配値段)に80%を乗じた価格となります。

ただ、投資信託は代用不可となっています。

LINE証券のミニ株を利用した試し玉の活用について

試し玉という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?

昔の相場師が好んで使った方法と言われており、本格的に狙った銘柄に資金を投入する前に、ある株を試しに買ってみる(あるいは、売ってみる)という方法です。なお、試し玉に対して、本格的に資金を投入した建玉のことを本玉と言います。

株式投資をしばらく続け、毎日、狙った株のチャートを見ていると、なんとなく「そろそろ底かな」と「そろそろ天井かな」と感じる時があります。

しかし、もちろん最安値の日に買えたり、最高値の日に売れたりすることは、ほとんどありません。

そこで最低単位で株を買ってみて、手応えをつかむという方法が試し玉です。

従来までならば、最低単位は100株でした。

このため、3,000円の株で試し玉を建てようとすれば、3,000円×100株=300,000円の資金が必要でした。

一般の個人投資家にとっては、300,000円となると、試し玉としては大きすぎるでしょう。

それが、LINE証券ならば、1株から購入できますので、わずか3,000円で試し玉が建てられます。

3,000円で1株購入します。株を買ってみたが、まだ、どんどん下がるようであれば、損切。1株だけならば、損失は数百円に収まります。

しばらくして、もう一度、買う。

今回は、2,3日もみ合いを続けた後、大きく上昇した。

これで上昇トレンドに入ったと判断して、翌日、購入予定数の半分を購入。

さらに、翌日も上昇した。このため、残りの購入予定数も購入。

昔の相場師は、こういった売買練習を何度も繰り返して、相場の変動感覚をつかんでいったとのことです。

こうした試し玉は、従来まで、ある程度の資金がなければ難しかったのですが、LINE証券のようなミニ株ができるようになったおかげで、数千円で、誰でも試し玉が入れられるようになりました。

もちろん、初心者が売買の練習に使うにも最適です。

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