ミニカー

株式ミニ投資(通称:ミニ株)とは、通常の株式取引よりも少ない資金で株式を購入できる取引方法のひとつです。

証券会社・銘柄によっては130円あれば、株式投資をはじめられます。

ミニ株投資は、「これから株式投資をやってみたいけれども、ちょっと不安」という方にぜひオススメの投資方法です。缶ジュース1本の値段から投資がスタートできます。

ミニ株とは?

一般的な株式売買は単元株(100株や1000株)での売買となります。

例えばトヨタ自動車の株価は2020年5月21日現在6,362円(終値)です。トヨタ自動車の単元株数は100株なのでトヨタの株を買おうとすると636,200円必要となります。

ユニクロで有名なファーストリテイリング社であれば、2020年5月21日現在の株価は52,960円(終値)もしています。単元株100株を買おうとすると、5,296,000円もしてしまいます。

このような取引できる一単位の株式に対する制度を「単元株制度(たんげんかぶせいど)」と呼びます。

しかし、有名企業の株は株価も高い会社が多く、相当、資力のある投資家でなければ、なかなか株式市場に参加できません。

そこで、できるだけ多くの人に投資に参加してもらおうということで、単元株より少ない株数(1株、もしくは、10株単位)でも株式投資が始められる「ミニ株(単元未満株)」が始まっています。

その仕組みは、証券会社が保有する株式などを分割して売り出すといったものです。証券会社ごとに多少仕組みと呼び名は異なりますが、1株から購入できる会社もあります。

これなら、ファーストリテイリング社のような株であっても5万円ほどあれば購入できます。

みずほファイナンシャルグループであれば、2020年5月21日現在の株価は123.3円です。これなら、本当に缶ジュース1本の値段から株式投資をスタートすることができます。

ミニ株のメリット

少ない資金で株式投資の練習ができる

本来、株式投資はそれほど難しいものではありません。

やるべきことは以下の3つ。

成長株を見つける

これは会社四季報や日経新聞に今年度の業績予想が掲載されていますので、誰でも見つけることができます。

株が安いときに買って、高くなれば売る

これも証券会社に口座を開き、チャートを見れば、株価の動きが分かります。

最安値で買うことは無理にしても、ある程度、安いところで購入することは可能です。

失敗したときは損切する

買い値から5%下がれば損切をするなどのルールを決めておき、そのルールを遵守します。

この3点を守りさえすればいいのですが、いきなり自分にとって大きな資金で運用すると、ストレスが溜まり冷静な判断ができなくなります。

ミニ株投資なら、数万円もあれば、ほとんどの株が購入できます。

したがって、これから株式投資をスタートしようという方ならば、まずは、数万円を使って1年間ミニ株投資を行います。

その間に節約して資金を貯めておき、継続して利益が出るようになれば、本格的な株式投資に移行するという方法をオススメします。

数万円以下の少ない資金で株式投資を試してみることができる

「まだ、本格的に株式投資をする予定はないが、一度、投資を経験してみたい」

という方もおられると思います。ミニ株投資なら、最低数百円あれば、株式投資を経験できますので、こんな方にも最適です。

NISAの非課税枠ギリギリまで使うことができる

NISAの投資枠は年間100万円までと決まっています。ミニ株を使えば、ギリギリ100万円まで株を購入することも可能です。

ミニ株(単元未満株)のデメリット

リアルタイムでの株式取引が出来ない

証券会社によって多少異なりますが、多くの証券会社では、市場への注文タイミングが前場始値と後場始値の2回だけになっているところが多いです。

株主優待が受けられない、株主総会に出席出来ない

配当金については、持ち株数に応じて配当金相当額が支払われます。しかし、株主優待・株主総会については権利が単元株以上の保有者に限定されていることが多いため、資格が得られません。

ミニ株のオススメ証券会社

ミニ株を提供しているオススメ証券会社の手数料や注文受付時間は上の表の通りです。その中でも特にオススメなのが、LINE証券SBIネオモバイル証券の2社です。

LINE証券の特徴

手数料・諸費用が業界最低水準

売買手数料は無料です。ただし、その代わりにスプレッドが0.05%かかります。

例えば、5,000円の株を1株購入した場合、5,000円×0.05%≒3円(1円未満切り上げ)の費用が発生します。最低手数料は定められていませんので、ほぼ業界最低水準です。

株が割引価格で買える???

LINE証券では時々株のタイムセールを実施しています。これは、LINE証券が定めた株(通常5銘柄限定)が終値の3~7%引きで購入(最大5株)できるものです。

例えば、10,000円の株が5%引きならば、9,500円で取引終了後に購入できます。何パーセント引きになるかは購入するまで分かりませんが、これまでに参加した経験で言えば、平均すれば、5%引きになるようです。

そして、翌朝の始値で売れば、前日終値近辺で寄り付くことが多いため、非常に高い確率で一晩で3%~7%の利益が出ます。

2020年5月現在は月に1回程度のペースで開催されています。

筆者は毎回参加していますが、平均すれば、毎回1,000円程度の利益が出ています。

3株プレゼントキャンペーン

2020年5月現在、口座を開設し、クイズに正解すれば、3株(最大2,100円まで)の株の購入代金がプレゼントされます。

これから株式投資をはじめようとするならば、まず、オススメしたい証券会社です。

初株キャンペーン

余っているLINEポイントでも投資ができる

LINEの場合、現金だけでなく、LINEポイントでも投資ができます。したがって、口座を開設した後に、余っている125円を使ってみずほファイナンシャルグループの株を購入することもできます。

また、最初は、ミニ株だけの取り扱いだったのですが、2020年5月からは通常の単元株投資に加えて信用取引も開始されました。

デメリットとしては、ミニ株の取引可能時間帯が基本的に9時以降なので、会社員の方にとっては、朝の注文が出しにくいという点があげられます。

ただし、それでもキャンペーンを狙うだけでも十分にメリットのある証券会社です。

既に、LINEペイを使っている方ならば、スマホだけで本当に数分で口座申し込みが完了します。

SBI ネオモバイル証券の特徴

手数料・諸費用が業界最低水準

こちらもLINE証券と同じく手数料無料(1ヵ月の約定代金合計額が50万円以下の場合)です。ただし、月額220円(税込)の固定費が発生します。

スイングトレードの練習で毎月1回程度、自分が注目している3銘柄を繰り返し売買したいというのであれば、SBI ネオモバイル証券がオススメです。

例えば、5,000円/株×20株=100,000円の3銘柄を、それぞれ毎月1回程度、売買するようなイメージです。この場合、1ヵ月の約定代金合計額は100,000円×3銘柄=300,000円となります。

一般的な証券会社であれば、ミニ株の売買手数料は約定代金の0.5%に設定されていますので、300,000円の取引ならば、1,500円の手数料が発生します。SBI ネオモバイル証券ならば、毎月220円の固定料金しかかかりません。

なお、1ヵ月の約定代金合計額が50万円を超えると以下の料金が発生しますが、それでも他社と比べれば、格安の料金です。

月間の国内株式約定代金合計額  サービス利用料(月額)
0円~50万円 220円(税込)
300万円  1,100円(税込)
500万円 3,300円(税込)
1,000万円 5,500円(税込)

以下、100万円ごとに1,100円(税込)が加算されます。(上限なし)

毎月Tポイントが200ポイント加算されます。

口座の維持費用として、毎月220円(税込)が発生しますが、その代わりに毎月Tポイントが200ポイントもらえます。ご存知の通り、Tポイントは1ポイント=1円で利用可能なので、実質20円で口座を維持でき、1カ月の約定合計代金50万円まで売買可能です。

余っているTポイントでも株が買える

LINEと同様に、余っているTポイントでも株を購入することができます。

その余っているTポイントで投資してみませんか?【SBIネオモバイル証券】

10万円の資金を1年間かけて12万円に増やせるようであれば、100万円の資金を使えば1年で資金を120万円に増やせる可能性が高くなります。

これから株式投資をはじめようという方は、まずは、ミニ株投資から始めることをオススメします。