普通の会社員にとって、1億円貯めることは、ほとんど夢のように思われます。

しかし、しっかりと計画を持って、お金をコツコツ貯め、それを投資で安全に運用すれば、ごく普通の会社員でも1億円を貯めることは夢ではありません。

この記事では、アメリカの億万長者が勧める、普通の会社員でも1億円を貯められる方法を書いています。

日本に富裕層はどれくらいいるのか?

一般的には日本国内であれば、1億円以上金融資産、海外であれば、100万ドル以上の金融資産を持っていれば、富裕層と言われるようです。

野村総合研究所では、以下のように分類しているそうです。

  • 超富裕層:資産5億円以上
  • 富裕層:資産1億円以上5億円未満
  • 準富裕層:資産5,000万円以上1億円未満
  • アッパーマス層:資産3,000万円以上5,000万円未満
  • マス層:3,000万円未満

なお、都心部であれば、親から譲り受けた不動産の価値だけで1億円以上という方も数多くいると思われますが、野村総合研究所の調査では、金融資産に限定しているとのことです。

そして、それぞれの割合は、以下の通りです。

分類 世帯数 比率
超富裕層 7.3万世帯 0.14%
富裕層 114.4万世帯 2.16%
準富裕層 314.9万世帯 5.95%
アッパーマス層 680.8万世帯 12.87%
マス層 4,173.0万世帯 78.87%
合計 5,290.4万世帯 100%

つまり、約2%強の世帯が金融資産1億円以上持っている富裕層ということです。

日本人の平均貯蓄額は?

それでは、日本人の平均貯蓄額はいくらかというと、

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2016年)によると、平均貯蓄額は822万円とのことでした。

実感としては、「そんなに貯めているのか?」と驚かれる方が多いと思います。

しかし、実態としてみると、20代、30代の貯金なし50%以上となっており、60歳代以上高齢者が親からの遺産もあって多くの貯蓄をしていることで、平均貯蓄額は822万円になっているとのことでした。

ですから、現在、預貯金がほとんどない方も心配しないでください。

アメリカの億万長者が勧める1億円の貯め方

「億万長者入門」を書かれたアメリカの大富豪ロバート・アレンという方がいます。

この方は、一時、ベストセラーになった「金持ち父さん貧乏父さん」を書いたロバート・キヨサキ氏の師匠とも言われています。

また、現アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏が不動産王として名を馳せていた時には、一緒に不動産投資のセミナーを行っていたという方でもあります。

この人が勧める一般人でも億万長者になれる方法として、3つの方法を勧めておられます。

  • 不動産投資
  • 起業
  • 株式投資

不動産投資は、最初からある程度、まとまった資金が必要です。

起業もインターネットを利用すれば、昔に比べてやり易くはなりました。
いきなり起業するのではなく、副業で始めて、ある程度、稼げるようになってから独立するという方法もあります。しかし、起業は、普通の会社員にとって、かなりハードルが高い方法でしょう。

さて、この記事で私がオススメするのは毎月積立預金でコツコツとお金を貯めながら、複利効果を使って、株式投資で少しずつお金を殖やす方法です。

1億円貯めるのに何年かかるか?

銀行に預金すると?

現在の銀行金利は、多少銀行によって差はありますが、最も利率のいい銀行でさえ、1年間預けて0.2%程度です。

100万円預けてもたったの2,000円しか金利がつきません。

これでは、たとえ、毎月30,000円積立預金をして複利で運用したとしても、
1億円貯めるのに265年かかります。

これでは、絶対、1億円を貯められないですよね。

したがって、普通に預金しているだけでは、1億円は貯まりません。
投資してお金にも働いてもらう必要があります。

1億円貯めるには必要な年数は?

それでは、毎月、どの程度の預金をして、どれくらいの運用利回りで回せば、1億円が貯まるのでしょうか?

1億円貯めるのに必要な年数を毎月の積立額/月運用利回り別に表にしました。

積立額/月 利回り/年 必要年数
20,000 10% 39
20,000 15% 46
20,000 20% 37
30,000 10% 35
30,000 15% 27
30,000 20% 22

すると、毎月30,000円貯蓄できた場合は、年利10%でも35年で達成可能です。
もし、運用利回りを20%で回すことができれば、22年で1億円貯まるのです。

これならば、若い頃から、貯蓄投資をすれば、超大手企業で取締役になるようなエリートではなくとも誰でも1億円貯められる可能性があります。

いや、若い頃からでなくとも、ある程度、貯蓄がある人や親の遺産が期待できる人は、50歳からでも1億円貯められる可能性があるのです。

例えば、2,000万円の預金がある人は、年利20%で回すことができれば、9年1億円に到達できます。

年利10%の運用だったとしても、17年1億円が達成できます。

現在、健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は、73歳前後とされています。

全く動けなくなってから、1億円貯まっても、あまり使い道がないでしょう。

しかし、50歳の人で、これまで全く貯蓄や投資をしてこなかった人でも、これから10年20年かけて投資をすれば、元気なうちに富裕層と呼ばれるクラスに入れる可能性があります。

それに、全員が1億円の金融資産を必要とするわけではないでしょう。
5,000万円貯めて、年利10%で運用できれば、悠々自適な生活が送れます。

積立預金+株式投資を勧める2つの理由

お金持ちは投資で資産を増やしている

ベストセラーとなったトマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」によれば、過去200年間において資本収益率は常に経済成長率を上回っていたとのことです。

つまり、国の経済が成長していく速度よりも、投資によってお金が増える速度のほうが早い。
したがって、投資をしているお金持ちは、一般人よりも早いペースでさらにお金持ちになっていくというのです。

トマ・ピケティ氏によれば、これが格差社会が広がる原因であり、税制を抜本的に見直す必要があるとの主張です。

ただ、見方を変えれば、国が税制を変えてくれるのを待っているよりも、貯蓄+投資によって、早いペースでお金を殖やす側に回ったほうが良くありませんか?

積立預金+株式投資ならば、誰でも、すぐに実施可能

確かに、これまで貯蓄の経験がない方にとっては、毎月、預金をすることも大変に思われるかもしれません。

独身者の場合は、自分の決意ひとつで、今日からでも始められますが、ご家庭を持っておられる方は、ご家族との相談が必要です。

積立するお金もないという方にオススメの家計簿アプリの利用

子供の教育費家賃で、積立するお金もないという方も多いと思います。

そんな方にオススメなのが家計簿ソフトの利用です。
最近では、スマホで簡単に利用できる家計簿アプリがあります。

私が使っているのは、MoneyForwardというアプリです。

有料版と無料版があり、有料版は毎月500円の費用がかかります。
無料版ではデータのダウンロードができない、家計簿診断が使えないなど、いくつかの制限があります。
家計簿の記帳が続くかどうか不安だという方は、まず、無料版の利用をオススメします。

MoneyForwardの利用者アンケートでは、家計簿をつけるようになってから、毎月20,000円以上節約になったという人が多いのです。

最近では格安スマホ電力自由化など、多少手間はかかるけど、毎月の固定費削減に大きな効果を生む方法がたくさんあります。

Tポイント、楽天ポイント、LINE Payなどのポイントも活用すれば、毎月、数千円も貯められます。

これから積立を始める人でも、まずは毎月20,000円
給与がアップすれば、30,000円
臨時ボーナスが入れば、さらに、プラスアルファといった具合で工夫すれば、無理なく積立ができるようになり、ちょっとした工夫で、富裕層への道が開けます。

運用利回りを上げる方法

しかし、現在の預金金利では、普通の会社員が貯蓄だけで1億円を貯めるのは不可能です。
多少のリスクはありますが、お金が貯まれば、投資で資産を殖やしていく必要があります。

会社員が投資で資産を殖やすための2つの方法

投資信託で資産を殖やす

ひとつが投資信託で殖やす方法です。

昔の日本の投資信託といえば、ひどい成績で有名だったのですが、最近では、年利10%以上の投資信託も増えてきました。

モーニングスターのサイトでは、投資信託のランキングが期間別に確認できます。

例えば、2019年2月現在、過去5年間のリターンランキングを見てみると、

  1. UBS 中国A株ファンド(年1回決算型) 『愛称:桃源郷』   21.05%
  2. DIAM 新興市場日本株ファンド    アセマネOne      19.59%
  3. 新成長株ファンド 『愛称:グローイング・カバーズ』          19.26%

上位3社の成績は、年率で20%前後もあるのです。

もちろん、この成績が将来も続く保証はありませんが、家計簿をつけて、毎月こういったファンドに20年以上投資するだけでも1億円貯まる可能性があります。

実際、アメリカの伝説的なファンドマネージャー、ピーター・リンチ氏の投資信託に開始時の1997年に投資した人は、終了時の1990年には25倍にもなったそうです。

400万円投資しておけば、14年間で、1億円になったということです。

運が良ければ、こういった投資信託に巡りあえるかもしれません。

株式投資で資産を殖やす

しかし、投資信託の場合の問題点は、長年、投資信託に投資をしたとしても自分の投資の技術が上がるわけではありません。

運よく上述のピーター・リンチ氏のようなファンドマネージャーが運用する投資信託を買えればいいのですが、これは運次第という面があります。

過去の投資成績のいい投資信託を選んだとしても、その後は、時流に合わず、さっぱり上がらないという可能性もあります。

あるいは、個人投資家には、なかなか知りようがないのですが、自分の買った投資信託の優秀なファンドマネージャーが他社に引き抜かれ、その後は、成績が低迷したということもあるかもしれません。

オススメの株式投資の方法

株式投資にも様々なやり方があります。

しかし、プロのファンドマネージャーであっても、市場伸び率以上の成績を出すことは困難と言われています。

インターネットや雑誌、あるいは、証券会社のセールスマンの情報だけで株式投資をスタートすることは、全くオススメできません。

ただし、個人投資家がプロのファンドマネージャーよりも有利な点もあります。
正しい方法で株式投資を続ければ、投資に上達して、投資信託以上の利回りを実現できるかもしれません。

好業績株が、明らかに売られすぎのタイミングで買う

ファンドマネージャーの場合、特に、国内株式中心に運用している投資信託の場合は、様々な制約があり、常に、株を持ち続けなければなりません。

「これから半年程度は、下落相場に入りそうだから、全ての株を売却して、半年ほど会社を休んでハワイに行ってきます」

ということはできないのです。

これが、個人投資家なら、

  • 業績がいい株を
  • 安いときに買って
  • 高くなったら売る。
  • それ以外の期間は、現金で保有しておく。

といったことも可能なのです。

これでは、利益にならないと思われるかもしれません。

しかし、よくチャートを分析し、タイミングを図り、企業業績財務諸表を分析すれば、短期間で20%程度上がる株も数多くあります。

詳しくは、こちらの記事を参照してください。→ 株の急騰銘柄の見つけ方

トレンドフォロー型売買を継続する

もうひとつの方法がトレンドフォロー型売買と言われるシステムトレードです。

チャートを見ると分かるように、相場は上げ相場が始まると、しばらく上昇トレンドが続き、下げ相場がはじまると下降トレンドが続くという性質があります。

この性質を利用した売買手法がトレンドフォロー型売買と呼ばれるものです。

こちらも多くのアメリカの成功した投資家が成功している手法であり、勝率35%~40%程度と決して高くないものの、大きなトレンドが発生したときに大きな利益を生むため、長期的に見れば、安定して勝てる戦略とされています。

詳しくは、こちらの記事をお読みください。
→ 株の初心者にもオススメなトレンドフォロー型売買手法とは?

こういったことを実施すれば、ごく普通の会社員でも、金融資産1億円を目指すことができます。