引き寄せの法則引き寄せの法則は、ご存知でしょうか?

「ザ・シークレット」や「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」でベストセラーとなったから読まれた方も多いと思います。

引き寄せの法則とは?

思いっきり要約すれば、自分と似た物を引き寄せる。つまり、日本で昔から言われている「類は友を呼ぶ」という法則です。そして、実は、これは普段から私たちが知っている知識でもあります。

私の履歴書に見る類は友を呼ぶの法則

日経新聞には過去何十年かに渡って掲載されている「私の履歴書」というコーナーがあります。

ここには、各界を代表する著名人が自分の生い立ちを語っているコーナーですが、読んで、いつも感じていたことは、「やはり類は友を呼ぶのだなー」ということです。

つまり、各界を代表する一流の人物と呼ばれるような人は、友人にも一流の人が多い。もちろん、既に、成功した後に構築した交友関係であれば、一流の人ばかりというのは理解できます。

ところが、「私の履歴書」を読んでいると、どうもそればかりではないのです。

幼い頃からの親友が、一人は大企業の経営者となり、もう一人は科学者として画期的な発明を成し遂げた。そんな例が頻繁に出てくるのです。

まさに、これは類は友を呼ぶの法則の具体例ではないでしょうか?

そして、このことは、あなたの人生にもあてはまりませんか?

普段から仲良くしている人々だけでなく、学生からの友人でも、ほぼ似たような境遇・収入の人生を送っている人が多いのではないでしょうか?

そして、そんなグループの中から、ある人だけが急に成功して年収が数倍にもなれば、あるいは、その反対で、急に失業して収入がなくなれば、そのグループから脱落していく。

もうひとつ別の例を出しましょう。

病人に見る類は友を呼ぶの法則

高齢になると、多くの人が様々な病気を抱えるようになります。程度の差こそあれ、多少は止むを得ないのかもしれません。

ただ、中には、80歳や90歳になっても元気な老人もおられます。

こういった老人グループを見ていて感じるのは、病人が多いグループは、いつも病気の話をしているのです。

  • 「今日は腰が痛い」
  • 「目が見えなくなった」
  • 「近所の山田さんがガンになられた」
  • 「鈴木さんの息子さんが脳卒中で亡くなったそうだ」

などと、とにかく自分の体の悪いところや他人の病気の話ばかりするのです。

そして、当然、類は友を呼ぶの法則通り、そんな話が好きな友人ばかりが集まるのです。

一方、元気な老人は、あまり病気のことを話しません。

  • 「今度、熱海に旅行に行こうと思っている」
  • 「この間北陸にカニを食べにいった」
  • 「家庭菜園を始めた」

などと明るい話題ばかり話すのです。

結果として、病気の話が好きな人は、どんどん病気が悪化し、明るい話題が好きな人は、いつも元気です。

みなさんの周りでも、そんな傾向があるのではないでしょうか?

意図的に引き寄せの法則を活用する

性格改善のセミナー、あるいは、外資系のセールストレーニングなどで盛んに強調されるのが、「自分のコンフォートゾーンから出よう」ということです。

コンフォートゾーンというのは、自分の”快適ゾーン”という意味ですが、誰しも、自分の世界に留まっていたい。それが、安全だという意識があるとされています。

人間の体には、元々、ホメオスタシー(恒常性)という機能があります。

例えば、運動すると体温が上がります。人間の体は、汗をかいて、熱を下げようとします。このように、内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことをホメオスタシーと言いますが、実は、内部環境だけでなく、外部環境も一定の傾向に保とうとする傾向が誰にでもあるのです。

宝くじに当たった人が数年後には元の収入水準に戻ってしまう、といった話を聞かれたことがあると思います。

これなんかは、まさに、その代表例です。

いきなり、お金持ちになってしまったため、無意識レベルでホメオスタシーが作動し、環境を今までの水準に戻そうとするのです。その結果、浪費や投資の失敗を繰り返し、元の生活水準に落ち着いてしまう。

もちろん、今の生活に満足しているならば、ホメオスタシーが働くのはおおいに結構です。

今の生活環境、これが、自分にとっての現在のコンフォートゾーン、つまり快適ゾーンです。ホメオスタシーが働いて、快適ゾーンを守ってくれます。

ただし、今の生活環境や自分の性格を変えたいならば、あえて、今のコンフォートゾーンの外に出ていく必要があります。

そして、自分が望む新しい自己イメージを創り上げる必要があります。

新しい自己イメージを創り上げるには?

分かり易い例として、年収500万円の人が年収3,000万円に上げたいのならば、年収3,000万円に見合った自己イメージを創り上げる必要があるのです。

年収3,000万円の時は、どこに住んで、どんな服を着て、どんな仕事をしているのでしょうか?

まずは、自己イメージを構築します。
その後で、自己イメージに沿った自分が出来上がります。

その逆では、ありません。
年収3,000万円になってから、自己イメージを変えていくのではないのです。

その方法で実現できる人もいるでしょうが、時間がかかりすぎます。

それでは、どのようにして、コンフォートゾーンの外に出て、自己イメージを変えていくのでしょうか?

引き寄せの法則の原則

具体的な施策の前に、もう一度、引き寄せの法則の原則を確認しましょう。

ここを正しく理解していないと、引き寄せの法則を自分が望むように活用できません。

宇宙で最も強力な法則である

引き寄せの法則の著者、エイブラハム(宇宙人だか、精霊だか、ある種の神様なのかよく分かりませんが、ともかく高次元の存在)によれば、時間・空間・重力の法則は、その法則が働いていない宇宙もある。

しかし、引き寄せの法則は、どこの宇宙(時間や空間が存在しないのであれば、ここも、どこもないわけですが)でも働いている法則だということです。

だから、引き寄せの法則を活用したが思い通りにならないと思っている人は、正しく活用できていないということとなります。

自分が関心を寄せたものを引き寄せる

引き寄せの法則は絶対法則なので、自分の欲しいものだけに関心を当てていれば、それが引き寄せられてくる。

対象が恋人であれ、仕事であれ、お金であれ、健康であれ、欲しい者・物・状態が引き寄せられてくる。

病気の人は病気を、貧乏の人は貧乏を引き寄せている

ところが、病気に関心をあてていれば、病気が。貧乏に関心を当てていれば、貧乏が引き寄せられてくる。

原則は、たった、これだけです。

もちろん、高いレベルで言えば、病気や貧乏もその人の魂の成長のためにはいいのかもしれません。

NLP(神経言語プラグラミング)によるスーパートレーダーの育成トレーナーとして有名なバン・K・タープ博士は面白いことを言っています。

投資をする人は、もちろん投資でお金を儲けようと思って、投資を始めます。

ただ、一方で不確実性も求めているということです。つまり、100%お金が儲かりと分かっており、しかも、世界中の富が自分のものになると分かっていれば、多くの人は投資を続けないだろうというのです。

不確実性がある、つまり、明日何が起こるか分からないから、人生は興味深いとも言えるのです。そういう意味では、誰しもが、心の中、あるいは、魂のレベルで不確実性を求めているのかもしれません。

少し話が脱線しました。

ここでは、引き寄せの法則を活用して、自分の夢を叶える方法を説明しましょう。

病気の人は、いつも病気の話をすることで、自ら病気を引き寄せているのです。

借金の返済に追われ、いつもビクビクしている人は、借金に関心を寄せて、貧乏な状態を維持しようとしているのです。

つまり、自分の欲しい物や状態に関心を当て続ければ、それが、やがて自分のものになるのです。

自分の関心をコントロールする方法

しかし、実際、私たちにはホメオスタシーという機能があり、現状を維持したくなる傾向があります。

今、貧乏な人に、「これから大金持ちの状態に関心を当てよう」と言っても、すぐに、できるわけではありません。

それでは、どのようにすれば、自分の欲しいものに関心を当て続けられるのでしょうか?

自分の感情に注意をする

まずは、自分の感情に注意をすることです。

注意をしなければならないのは、自分の嫌いなものを見て、好きになることはできません。

例えば、

  • 人の悪口を言う人が好きな人がいます。
  • 病気の話をするのが好きな人がいます。

そういった人と一緒にいて、嫌な気分になった時、それを無理矢理好きになることはできません。

その場合は、その場所を離れることです。

人は、各人が自分は正しいと思っています。その人の考えを変えることはできません。
もし、その人の言動が嫌であれば、その人や場所から離れることです。

場合によっては、

あなたが勤務する会社を辞める必要があるかもしれません。
もしくは、家族と別れる必要が出てくるかもしれません。

コンフォートゾーンに留まれば、今と同じ人生を歩むことになります。
ですから、自分の理想の人生を創り上げるならば、どこかでコンフォートゾーンを出ることを決断する時がやってきます。

節目ごとの意図確認

エイブラハムが簡単な方法を提唱しています。

節目に入る度に、自分の意図を確認するという方法です。

例えば、

どこかにドライブに行くならば、
「安全な運転をして、美しい景色を楽しもう」とはっきりと自分の意図を確認する。

これから会社で企画書を作ろうとするならば、
「どんどんアイデアが湧き出し、会社にとって、大きな利益をもたらす企画書を作成しよう」と意図する。

具体的な作業に入る前に、少しだけ時間を取って、自分の意図を確認するのです。

そうすれば、次第に、引き寄せの法則を自分の思うように活用できるようになります。

自分の夢を実現するためには?

節目ごとの意図確認に慣れてくれば、自分の夢を引き寄せます。

10億円が欲しければ、10億円を貯めた際の自分の生活の状況を想像します。

アインシュタインによれば、
「想像力がすべてだ。それは人生でこれから起こることの予告編である」

ということです。

自分の理想の状態をありありとイメージし、まさに、そこにいる状態がイメージできれば、やがて、それが実現します。

さて、ここで重要なのは想像です。
本当に不思議なのですが、実際に行動するよりも想像のほうが大切なのです。

まずは、毎朝、時間をとって、自分の理想の生活を想像しましょう。
30分間残業をするくらいなら、30分間想像をしたほうが、夢の実現には強力なのです。

想像していれば、チャンスが降ってきます。
チャンスが降ってくれば、もちろん、そのチャンスを実現させるために行動が必要です。

ただし、まず、重要なのは想像なのです。

 

こんなに人生は簡単だったのかと思うくらい、自分の夢が叶うようになります。
ただし、その夢は、あなた自身の夢である必要があります。

親から押し付けられた夢を無理矢理好きになろうとすると、それは、イライラした感情を引き起こす原因となり、さらに、イライラするような状況が起こってきます。