30代のころの夢は、経営コンサルタントになって、世界を駆け巡るような仕事をすることでした。
当時の私は、年功序列型の会社にも関わらず、12年間全く昇進できない落ちこぼれサラリーマンでした。
そんな中、宇宙呼吸法・宇宙瞑想法という能力開発法に出会い、約1年半後には念願の経営コンサルタントになることができ、また、欲しかった注文住宅を建てることができました。
ただ、その頃は、ひたすら呼吸法を実施していただけで、なぜ、呼吸法や瞑想で夢が叶うのかをよく理解していなかったように思います。
今朝になって、もう少し具体的で、かつ、再現性の高い方法が分かったので、「呼吸法で夢を叶える方法」を記します。
足りないという意識が、足りない状況を創造する
Contents
「神との対話」という本をご存知でしょうか?
著者のニール・ドナルド・ウォルシュ氏は、49歳のある晩、神様にクレームの手紙を書きます。
「神様、これまで、一生懸命にやってきたのに、どうして、こんなにお金もなく、人間関係もボロボロなのでしょうか?」
すると、突如、ペンが走り出し、神様との対話が始まることとなります。
神様は、
「八つ当たりしたいだけなのか?もしくは、本当に解決策を知りたいのか?」
と答え、それから、約3年間の間、神様との対話が始まったという本です。
この本には、個人の人生の問題だけでなく、政治・経済・輪廻転生・宇宙の仕組みまで壮大な会話が続きます。
アマゾンのレビューでも、多くの人が絶賛している世界的なベストセラー本です。
さて、この本で神様が一環して説明しているのが、
「“足りない”という意識が“足りない”状況、つまり不足を引き寄せている」
そして、その意識が私たちの世界の基本的な概念になっているということです。
つまり、全ては“豊富にある”という意識を持てば、ありとあらゆるものが豊富に手に入るのに、”足りない”という意識が強すぎるから、あらゆる場所で争いが起きるということなのです。
「そうか、そういうことなのか」
とすぐに納得して効果が出ればいいのですが、残念ながら、テレビをつければ、“足りない”というニュースに溢れかえっています。
例えば、今日の新聞では、
「安倍首相が加計学園の関係者と面会したことを否認した」
「スーパーコンピューター開発者の斉藤元章氏が詐欺容疑を認めた」
「日大アメフト部の反則をおかした選手が監督とコーチの指示によるものと証言した」
これらは、
「お金が足りない」
「チャンスが足りない」
といった“足りない”という意識が、望ましくない問題を引き寄せているというのです。
この“足りない”という意識を“豊富にある”という意識に変えれば、自分の望むものが豊富にやってくるということなのです。
本当でしょうか?
望みを引き寄せる3つの方法
こちらもベストセラーとなった「引き寄せの法則」(ヒックス夫妻著)ですが、こちらの本も、神との対話と同じく、エイブラハムという高次元の存在との対話により書かれた本です。
違いは、神との対話が著者のニール・ドナルド・ウォルシュ氏が意識のある状態で自動書記により本を書かれたのに対して、こちらは、意識のない状態でのチャネリング(高次元の存在が降りてくるという状態)で会話をベースに書かれた本であるということです。
引き寄せの法則では、政治や経済、輪廻転生といった複雑な話は出てこずに、もっとシンプルに望みを叶える3つの方法が説明されています。
- 意図的な創造の方法論
- 許容し可能にする技術
- 節目ごとの意図確認
エイブラハムによれば、引き寄せの法則とは、時間の法則や重力の法則などよりも、はるかに強力な宇宙の法則で、「似たものを引き寄せる」ということです。
日本のことわざで言えば、「類は友を呼ぶ」ですね。
私たちの社会では“足りない”がベースになっているのは認めざるを得ない状況です。
幼い頃から、両親に
「一生懸命に勉強しなければ、いい大学に入れませんよ」
「いい大学に入らなければ、いい会社に入れませんよ」
「いい会社に入らなければ、貧乏しますよ」
と言われて育ち、
そして、毎日、“足りない”という意識をベースとした世界に生きています。
この状況の中で、エイブラハムは、上の3つのテクニックを推奨しています。
それぞれの詳細と呼吸法を使って夢を叶える方法を説明します。
意図的な創造の方法論
残念ですが、多くの人は毎日を惰性で生きています。
目標を設定し、その夢を達成できることを信じて生きている人は少ないでしょう。
例えば、漫画ワンピースの主人公ルフィーの夢は「俺は海賊王になる」という夢です。そして、泳げもしないのに、海に出て、仲間を集め、一歩ずつ海賊王になるという夢に近づいています。
エイブラハムによれば、実は、私たちの誰もが自分の夢を実現する力を持っているのです。
ただし、“意図的”に創造すればという条件がつきます。
惰性で生きていれば、私たちの世界全体の“足りない”という観念に支配されてしまうということです。
ある時、ヒックス夫妻がエイブラハムにこんな話をします。
ヒックス夫妻:
「先日、ある精神病棟を訪れたら、患者たちが、地面に穴を掘らされていたの。そして、穴が掘り終わったら、今度は、掘り起こした土を再度、その穴に埋めさせているの。どうして、そんな仕事をさせているのかと聞いたら、何もさせないでおくと患者の気が滅入るので、穴掘りと穴埋めをさせているのです、と言われたの。どうして、そんな意味のない仕事をさせるのかと思って、腹が立ってきたわ」
エイブラハム:
「確かに、意図的な創造には、はるかに程遠いけど、実際、ほとんどの人は、そんなことをやっているよ。つまり、これといった目的や意図もなく惰性で生きているよ」
つまり、まずは、自分の意図や目的が必要なのです。
目的や意図がなければ、惰性で生きてしまいます。
私は、最初、目的は崇高であるべき。何らかの形で社会に貢献すべき目標を持つべきと考えていました。
しかし、これも“足りない”という意識から生じたのかもしれません。
なぜなら、全ては豊富にあり、全ての人が自分の夢を叶えられるならば、わざわざ社会貢献しなければならないと肩肘を張って考える必要があるでしょうか?
エイブラハムが繰り返し、全ての人は、内なる存在とつながり、自分勝手であるべきだと繰り返しているのは、全てが豊富にあるのに、悩む必要や他人を助ける必要もないということでしょう。
もちろん、他人から助けを求められているのに断れという意味ではないでしょうが、全てが豊富であり、完璧ならば、社会を改善する必要はないでしょう。
創造のワークショップ
エイブラハムが推薦している具体的なテクニックは、毎日、15分ほどの時間を取って、自分の理想の生活を想像することです。
例えば、理想の生活を実現した時、
- どこに誰と住んでいるでしょう?
- どんな生活をしているのでしょう?
- 仕事は何をしているのでしょう?
- 車は何に乗っているのでしょう?
- 健康状態はいかがですか?
- 体重や体脂肪率は、どの程度ですか?
- どんな服を着ていますか?
- どんな部屋に住んでいますか?
といったことをイキイキと想像することで、それらの状況が物理的に創造されるとのことです。
そして、”足りない”ことに意識を向けるのではなく、自分の欲しいものの情報を集め、それらの情報を想像の世界で組み合わせていくのです。
許容し可能にする技術
二番目のテクニックが、この「許容し可能にする技術」です。
引き寄せの法則そのものは、”法則”なので、意識しようがしまいが、法則は働きます。
ボールを投げれば、落下します。これは、重力の法則によるものです。
ひょっとしたら、重力の法則を信じない人もいるかもしれませんが、地球上では、ボールを投げれば落下します。
これが、法則です。
エイブラハムによれば、引き寄せの法則は、あらゆる宇宙で存在している最も強力な法則だということなので、引き寄せの法則も誰にとっても等しく働きます。
- “足りない”に焦点を当てていれば、“足りない”状況が引き寄せられてきます。
- “豊富”に焦点を当てていれば、“豊富”が引き寄せられてきます。
- ”病気”に焦点を当てていれば、”病気”が引き寄せられてきます。
- ”幸福”に焦点を当てていれば、”幸福”が引き寄せられてきます。
- ”問題”に焦点を当てていれば、”問題”が引き寄せられてきます。
創造のワークショップをしばらく行っていると、引き寄せの法則に基づき、チャンスがやってきます。
私たちの住んでいる世界では、“時間”という緩衝帯があるので、創造のワークショップを行っても、すぐに、夢や希望が叶うわけではありません。
しかし、毎日、根気よく続けていれば、必ずチャンスがやってきます。
チャンスがやってきた時に重要なのが「許容し可能にする技術」です。
小さなチャンスでも、
「チャンスがやってきた。ついている。これから、どんどん人生が好転する」
と思うのです。
つまり、チャンスを受け入れて、さらに、大きな幸運を期待します。
すると、もっと大きなチャンスがやってきます。
大きなチャンスがやってきたら、
「チャンスがやってきた。ついている。これから、どんどん人生が好転する」
と思います。すると、引き寄せの法則に基づいて、もっと大きなチャンスがやってきます。
毎日のちょっとした出来事でも、チャンスやラッキーを感じとりましょう。
日記やブログを書いてもいいかもしれません。
これが、許容し可能にする技術です。
普段、私たちの多くは残念ながら、「許容せず、不可能にする技術」を使ってしまっているのです。
例えば、
「会社の仲のいい先輩から、うちの部署に来ないか」と誘われた。
「株式投資をはじめてみないか」と知人から勧められた。
ふとしたキッカケで知り合った女性と話が弾んだ。
創造のワークショップを行い、“足りない”という意識から、“豊かである”という意識にシフトしていけば、こんなチャンスがやってきます。
しかし、今までの癖で、
「私にはできない」
「無理」
「これまで10年以上彼女ができなかったのだから、急に、恋人ができるはずがない」
と思ってしまう。
すると、チャンスが消えていきます。
これが、「許容せず、不可能にする技術」なのです。
投資で失敗する思考パターン
株やFX投資では、90%以上の人が長期的に損をすると言われています。
私は、株やFXでも、利益を出している人がいるのだから、達人と言われる人々のやり方を真似すれば、自分も儲かるようになると思って、100冊近い本を読みました。
しかし、最初の頃は、全く利益が出せませんでした。
過去の私のように、投資で失敗する人のパターンは、以下のような思考パターンで失敗します。
- 「今の仕事で昇進するのは難しそうだな」
- 「給料も上がりそうもない」
- 「給料が増えないから、株やFXをやってみよう」
つまり、“足りない”という意識のまま、投資を始めてしまうのです。
すると、引き寄せの法則に基づいて、自分に合わない投資の情報を引き寄せてしまうのです。
投資のやり方も様々です。
長期投資で成功する人もいれば、デイトレのような短期投資で成功している人もいます。しかし、やはり、その人に合った投資方法があります。
長期投資で損をする人もいれば、短期投資で損をする人もいます。
投資のやり方も重要なのですが、一番大切なのは、“豊かである”という意識を持つことです。
“足りない”という意識で投資を始めれば、最悪のタイミングで株を買ってしまいます。
私の経験でいえば、昔は、いつも“お金が足りない”と思っていました。
買った途端に株が急落する理由
ただ、少しだけ余裕資金があったので、SONYの株を買ったのです。
株を買う少し前に、世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏の本を読んで、長期投資が安全だと思って、当時、絶好調だったSONYを10年間保有しようと思って買いました。
業績や成長性など申し分のない状況だと思って買ったのですが、買って、数日後、ストップ安。
翌日もストップ安。
さらに、その翌日もストップ安。
たったの3日間で株価は半分になってしまいました。
さらに、その後も株は下げ続け、結局、5,000円で購入した株が1,000円以下になってしまい、お金が必要になった私は、1,000円以下で売却せざるを得ない状況になりました。
買った途端に株が急落したことがある方は、これが、原因なのです。
ただ、この法則を理解し、”豊かである”状態に意識をシフトできれば、買った途端に急騰するようになっていくのです。
夢を叶える呼吸法とは?
創造のワークショップをやり続ければ、どんどんチャンスが引き寄せられ、自分の夢が叶うようになるのですが、ひとつだけ注意点があります。
イライラした状態や不安を抱えたままで、創造のワークショップをすると、その波動に引きずられ、さらに、イライラするような出来事や不安を引き起こすような出来事を引き寄せてしまいます。
リラックスした、頭脳明晰な状態になってから、創造のワークショップを行う必要があります。
超一流のスポーツ選手は、絶好調の時には、ボールが止まって見えると言います。
いわゆるゾーンに入ったという状態です。
創造のワークショップを行う際も、できるだけ、このゾーンに近い状態に入る必要があります。
そのゾーンに入る為の方法が呼吸法なのです。
これをすることで、本当にリラックスし、かつ、頭脳明晰な状態に入れます。
ゾーンに入った状態でポジティブな創造のワークショップを行えば、そのイメージが深く潜在意識に刻み込まれます。
そして、自然と、自分の夢が実現していきます。
夢を叶える呼吸法のやり方
やり方は、以下の通りです。
腰を立てて座り、背筋を伸ばす
正座をすると、腰が立ちやすいのですが、正座が苦手な方は、椅子に浅く腰かけてください。
深く座ると、腰が立たないので、浅く腰かけてください。
椅子に深く座り、催眠状態に入るという方法もあります。性格改善のために、催眠療法を受ける場合が、この方法です。
ただ、この記事では、頭脳明晰な状態のまま意図的に創造のワークショップをする方法を説明します。
上半身から力を抜き、リラックスする
日本武道では上虚下実が大切と言われます。
つまり、上半身からは力を抜き、下半身というか、下丹田には力を充実させておくという方法です。
この状態であれば、いつ敵が襲ってきても、素早く対応できるということです。
現代では、敵が襲ってくることはありませんが、上半身から力を抜き、リラックスしている状態を保つことで、いつも最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。
そのためには、まず、腰を立ててから、上半身の力を抜く必要があります。
ゆっくりと息をして、ゾーンに入る
3秒で息を吸って、10秒で吐くという程度のゆっくりとした呼吸をごく静かに行ってください。
10秒間で息を吐くのが難しければ、最初は、できるだけゆっくりで構いません。
ヨガではクムバク呼吸と言って、鼻から大きな音を出して行う呼吸法もあります。しかし、こちらはエネルギーを高める呼吸法です。
夢を叶える呼吸法の場合は、音を出さずに呼吸してください。
静かに呼吸をすると、同時に耳を澄ましてください。
様々な音が聞こえてくるでしょう。
その状態でも、自分の呼吸の音が聞こえなければ、OKです。
耳を澄ますというのは、内的に集中している状態です。
理想の生活をイメージする
この状態を維持してから、自分の理想の状態を想像してください。
そうすれば、近い将来、その画像通りの人生が実現します。
理想の生活だけでなく、ダイエットしたい人、筋肉モリモリになりたい人は、理想の体型も想像してください。近い将来、その体型になります。
理想の生活がイメージしにくいという人は、SF映画を参考にしてください。
スティーブン・スピルバーグの「レディ・プレイヤー1」という映画があります。
この映画では、VR(バーチャル・リアリティ)の世界で、主人公がなりたい自分になれます。
想像力を使って、自分の理想の世界を創造する練習をしましょう。
節目ごとの意図確認
呼吸法に慣れてくれば、日常生活の節目節目でも、自分の人生を意図します。
たとえば、家族でドライブに行こうとする時、
「安全運転をして、家族でドライブを楽しもう。車の中での会話や景色を楽しむ」
と意図します。
会社で企画を作る時
「頭脳が明晰にさえわたり、会社の業績を改善するアイデアが次々と湧いてきて、会社の業績を大きく改善する企画書を作る」
と意図します。
ウエイトトレーニングをする時
「筋肉がドンドン肥大し、無駄な脂肪が燃焼され、理想の体型が出来上がっていく」
ところをイメージします。
株式投資をするなら
「期待値がプラスである自分のトレードルールに則り、規律のあるトレードをし、資産を殖やしていく」
と意図します。
こうすることで、自分の意図した通りの人生が構築できるようになります。