最近は、トレンドフォロー型売買、つまり、トレンドが発生している時に、そのトレンドに従って売買するやり方が主流と言われています。

この記事では、トレンドフォロー型売買のメリットを記しています。トレンドフォロー

逆張りのメリット・デメリット

逆張りのメリット

  • 平均値が下がる

まず、トレンドフォロー型売買の前に、その反対の逆張りについて説明します。
日本の昔の相場師は、トレンドフォローではなく、逆張りが主流とされてきました。

つまり、買いから入るならば、相場が下がっている時に、買い始めるのです。相場が下がっている時に買うのですから、トレンドとは逆の方向に仕掛けるのです。

例えば、
株価が1,000円から950円と下がっている時に100株購入します。

日付  株価    売買    平均単価
6月1日 1,000円
6月2日 950円   100株購入  950円

さらに、株価が下がれば、追加で購入します。
この時、購入株数も増やします。

日付  株価    売買    平均単価
6月1日 1,000円
6月2日 950円   200株購入  950円
6月3日 900円   400株購入  917円

そして、その後、株価が反転し、1,000円になった時に売却

6月4日 1,000円 600株売却

利益 (1,000円-917円)×600株=49,800円

分割で買い下がることにより、平均値が安くなって、利益が大きくなるというのが逆張りのメリットです。

著者でもあり、相場師でもある林輝太郎氏は、初心者が株式投資に上達する方法として、銘柄を限定し、この分割売買を繰り返し、練習することを強調されていました。

これにより、次第に株価の変動感覚が身に付き、上達していくとのことでした。

そこで、私も、以前、新日鉄の繰り返し売買を行いました。

しかし、その方面に関しては、才能がなかったのか、全く上達する気配がなく、練習売買を止めてしまいました。

逆張りのデメリット

逆張りのデメリットは、以下の通りです。

  • 分割で買い下がることで、損失が次第に大きくなり、精神的ストレスが増加する。
  • どこまで下がるか、初心者には分からない。
  • 資金管理が困難。

もちろん、逆張りの練習売買で上達する人もいるのでしょうが、私がお勧めするのは、最近主流となっているトレンドフォロー型売買で、かつ、順張りで増し玉していく方法です。

トレンドフォロー型売買のメリット・デメリット

トレンドフォロー型売買のデメリット

  • 平均値が上がる

日付  株価    売買    平均単価
6月1日 1,000円
6月2日 1,050円  300株購入  1,050円
6月3日 1,100円  300株購入  1,075円
6月4日 1,150円  600株売却

利益 (1,150円-1,075円)×600株=45,000円

逆張りと比べて、上がったところで買い乗せしますので、平均値は上がってしまいます。
利益幅は同じ100円なのですが、トータル利益は逆張りに成功した時のほうが大きくなります。

トレンドフォロー型売買のメリット

平均値自体は上がり、利幅も少なくなるのですが、それ以上に初心者にとっては以下のようなメリットがあります。

  • 精神的ストレスが少ない
  • 初心者にもやり易い
  • 損失を限定できる
  • 資金管理がやり易い

上記の例で言えば、6月3日時点で、50円×300株=15,000円の利益が出ています。
1,100円で追加300株を購入し、株価が1,075円まで下がったとしても収支ゼロ円です。

利益幅は小さくなりますが、精神的なストレスが少なくて済むのは、初心者にとって非常に大きなメリットです。

さらに、損切基準の設定が用意にできます。

アメリカでタートルズという伝説のトレード集団がありました。
年率80%の利益を4年間に渡って上げ続けたと言われる伝説の集団ですが、このタートルズが行っていた方法が、やはりトレンドフォロー型の売買だったと言われています。

特に、タートルズが優秀だったのは資金管理の方法が素晴らしかったとされています。

タートルズの資金管理方法

まず、1回当たりの損失を1%に限定します。

多くの成功したトレーダーが1回当たりの損失を0.5%~2%にしているという話は聞いていました。ただ、銘柄を限定して、逆張りの練習をしていたときは、そもそも損失を1%に抑えるのは、ほぼ不可能でした。

そして、タートルズの場合、勝率は35%~40%と決して高くはなかったのですが、それでも勝つ場合には大きく、負ける場合は小さくという損小利大を徹底していたので、大きく利益を出せたとのことです。

平均利益÷平均損失のことをリスクリワード比率と言いますが、トレード1回当たりの平均利益と平均損失、および、勝率が分かれば、トレード1回当たりの期待値が算出できます。

例えば、60万円の資金で以下のような逆張りを行った場合、

6月1日 1,000円
6月2日 950円  200株購入
6月3日 900円  400株購入  917円

既に、6月3日の時点で、50円×200株=10,000円。
率にして、1.7%程度の損失となります。

この時点で下げ止まればいいのですが、
翌日、さらに、50円下げ、850円になったとなると、

(850円-950円)×200株+(850円-900円)×400株=40,000円の損失

となり、この時点で、6.7%の損失が発生してしまいます。

これがタートルの場合は、最初から損失を1%に限定した売買をするのです。

例えば、資金が60万円の場合は、想定損失を
60万円×1%=6,000円にします。
そして、1銘柄で6,000円以上の損失が出れば、損切して撤退します。

例えば、ある日のパナソニックの株価が1,500円でした。

そして、1日の値動きの幅が平均30円程度だったとします。
この場合、30円をリスク、つまり損失幅と考えます。

そうすると、パナソニックの購入可能株数は、以下の計算で算出されます。

資金全体の1%(6,000円)÷1日の値動きの幅30円=200株
200株×1,500円=300,000円

トータル資金が60万円なので、そのうち、30万円をパナソニックで使ってしまうと、資金の50%に相当します。リスク分散の観点からは、もう少し銘柄を分散したほうがいいのですが、考え方としては、上記の通りとなります。

したがって、1,500円で購入した株は、たったの30円下がっただけで、損切となります。
30円はあくまで1日の値動きの平均なので、買ったその日に30円程度下がってしまうこともよくあります。

ただ、この方法で実施すれば、1回当たりの損失を本当に資金の1%前後に抑えることができます。

10連敗しても資金は10%程度しか減りません。
20連敗しても資金の減少は20%に抑えられます。

20連敗する確率は、10万回に3回なので、ほぼ無視してもいいでしょう。

同じことを逆張りで実施しようとすれば、ほぼ不可能です。

トレンドフォロー型売買を使った分散投資の勧め

さらに、リスクを分散するためには、購入銘柄もある程度、増やしたほうがいいです。

例えば、上記のパナソニックのような価格帯の銘柄であれば、100株で15万円です。
100万円の資金があれば、同じような価格帯の銘柄を6銘柄売買することができます。

そして、タートルズのような成績が収められたとしたら、以下のような形になります。

銘柄A 損失 30円×100株 -3,000円
銘柄B 損失 30円×100株 -3,000円
銘柄C 損失 30円×100株 -3,000円
銘柄D 損失 30円×100株 -3,000円

銘柄E 利益 90円×100株 9,000円
銘柄F 利益 90円×100株 9,000円

トータル
損失(-12,000円)+利益(18,000円)=6,000円

勝率 2回÷6回=33%
平均利益/回 9,000円
平均損失/回 -3,000円

期待値
9,000円×33%-3,000円×67%=960円/回

つまり、1回売買する毎に960円の利益が期待できます。
実際には、手数料や税金がかかりますので、1回当たりの利益は、もっと小さくなるのですが、こういった売買を積み重ねていく方法です。

トレンドフォロー型売買とは、つまりトレンドが発生している間、そのトレンドに沿った売買を行いますので、利益が出始めた銘柄については、そのトレンドが終わるまで、保有し続けます。

例えば、

仕掛けのルールを「10日移動平均線を終値で上回れば買い」とした場合、
次に、「10日移動平均線を下回った場合に売り手仕舞い」

するといったパターンです。

売買の回数を増やせば増やすほど、自分のトレードルールの勝率や平均利益・平均損失が分かるようになり、安定した成績を残せるようになっていきます。

この方法なら、少ない損失で何回も売買の練習が実施できますので、これから株を始める人にオススメします。

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