投資で着実、かつ、継続的利益を得られる可能性が高いと言われている方法に期待値に基づく投資法があります。

これは、個人投資家として230億円もの財産を築いたカリスマトレーダーcis氏や一世を風靡した村上ファンド村上世彰氏も成功できる投資法として著書の中で触れられている投資方法です。

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」

「いま君に伝えたいお金の話 」

この記事では、期待値に基づく投資法を紹介しています。

期待値とは?

高校の授業で習ったと思いますが、忘れている方も多いと思います(そういう私自身も本格的に投資をするまでは、すっかり忘れていました)ので、改めて、簡単な例を示します。

10万円の資金で株式投資を始めました。
1年間で10回の売買をしたところ、以下のような結果となりました。

利益額  売買回数 合計
1万円    7回    7万円
-3万円   3回  -9万円
合計        -2万円

勝率は10回中7回の70%と非常に高かったのですが、
負けた時の金額が勝った時の3倍もあり、
結局、1年間を通して見ると-2万円の損失となってしまいました。

さて、期待値の算出方法ですが、以下の通りとなります。

1回当たりの平均勝ち金額×勝率-1回当たりの平均負け金額×負ける確率=期待値

上述の例で言えば、
期待値
=1万円/回×70%-3万円/回×30%=7,000円/回-9,000円/回
=-2,000円/回
となります。

つまり、売買を1回するごとに平均2,000円負けることになります。
これでは、売買をするごとに損をしてしまうこととなります。

大数の法則とは?

上記の例では、売買回数が10回でしたので、勝率70%の売買手法だとしても実際に10回売買すれば、5回しか勝てない時もあれば、運よく9回勝てる時もあるでしょう。

しかし、サイコロを何百回、何千回と振っていくと、1の目の出る確率は限りなく1/6に近づいていきます。

これを大数の法則と呼びます。

期待値で考える投資方法とは、大数の法則の考え方を活用し、予め期待値がプラスになる売買ルールを構築し、後は、淡々とその売買ルールに則って売買を繰り返していく売買方法なのです。

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売買手法と期待値

ここでは、売買手法別の勝率と期待値をご紹介します。
もちろん、売買手法は、人によって、異なるため一般的に言われている平均的な勝率や期待値を紹介します。

トレンドフォロー型売買の勝率と期待値

昔、タートルズという伝説の投資家集団がありました。

ある時、天才トレーダーと言われていたリチャード・デニスとウィリアム・エックハートが
「天才トレーダーは教育で育成できるだろうか?」
という賭けを行いました。

リチャード・デニスはできると言い、ウィリアム・エックハートは無理だと言い、
結果、新聞広告を出して、投資について未経験の人を集め、投資家集団を育成したということです。
1,000人もの応募があり、その中から厳選された数十人のメンバーで実験を開始したそうです。
その結果、タートルズに参加した人の成績は平均年利80%にもなったと言われています。

このタートルズが採用した手法が、トレンドフォロー型売買と言われています。

タートルズ自体の売買手法の詳細については公表されていませんが、一般的にトレンドフォロー型売買と言われているのは以下のような手法です。

  • 5日移動平均線が25日移動平均線を上抜けば(いわゆるゴールデンクロス)買い、その逆になれば(デッドクロス)売り。
  • 過去20日間高値を上抜けば買い。過去20日間安値を下抜けば売り。

非常に単純なルールではありますが、比較的リズムのある株や成長株であれば、こういった単純なルールでも十分に利益になる可能性があります。

低い勝率がネックのトレンドフォロー型売買

ただし、トレンドフォロー型売買のネックとなるのは勝率30~40%と非常に低いことです。
つまり、大きなトレンドが発生した場合は、トレンドの初期段階で仕掛けるため、非常に大きな利益となります。

ただし、保ちあいの時などは、何度も仕掛けのサインが出ますが、何度も連敗してしまいます。

例えば、勝率が35%ならば、5連敗する確率も10%以上となります。3連敗する確率は27%となります。実際に、この手法で売買すると、いつも負けているという気になってしまいます。

リスクリワード比率とは?

ただし、その代わり、勝ったときの利幅は負けたときよりもかなり大きくなります。
これをリスクリワード比率と呼びます。

リスクリワード比率(RR)=平均利益÷平均損失

タートルの場合は、勝率35%程度であったが、リスクリワード比率3以上あったと言われています。

なかなか3以上ものリスクリワード比率を出すのは難しいのですが、多くの本でも2以上の数値はよく見かけます。

勝率50%のコイントス投資法

これは、非常に単純です。
コインを投げて表が出れば買い。裏が出れば売りという手法です。
当然、回数を増やせば、勝率は50%に近づきます。
大数の法則に基づけば、リスクリワード比率です。

これでは、売買を繰り返すごとに売買手数料だけ損をしてしまう!!

と私も思っていました。

しかし、最近では松井証券SBI証券では約定金額が1日10万円以内ならば手数料無料というサービスがあります。

これならば、コイントス投資法でもコストが発生しません。
1,000円未満の株を100株単位で売買するならば、デイトレでも手数料は発生しません。

期待値に基づく投資法をこれから実施しようと思う方には、少ない資金でしばらくコイントス投資法を実施することをオススメします。

投資で失敗する最大の要因は、欲や恐怖に溺れることと言われていますが、コイントス投資法をしばらく実施すると期待値に基づく売買が淡々とできるようになります。

そして、銘柄を絞って、コイントス投資法をしばらく実施していると、コインを投げるよりは、もう少し率のいい、期待値がプラスになる方法を見つけようと思うようになります。

特に、これから投資をはじめようという方にオススメなのが、CFDを活用した日経225の取引です。

日経225ならば、株と違って、会社の不祥事による暴落といった心配もなく、個別株よりも安定的な値動きをします。

さらに、CFDの場合、5万円から投資をはじめられますので、CFDの取引で利益を出せるようになってから、より大きな資金を動かす日経225ミニや個別株に挑戦していけばいいでしょう。

DMM CFD

年間予想利益の算出方法

期待値がプラスのルールができれば、次に重要になるのは売買回数との関係です。

例えば、
勝率50%
リスクリワード比率3
の売買ルールができたとします。

この場合の期待値
勝率×3-負ける確率×1=50%×3-50%×1=1となります。

勝つ場合は30万円、負ける場合は10万円ならば、平均して毎回10万円勝つことが期待されます。

しかし、次に考えなければならないのは売買回数です。

デイトレで毎回10万円勝つ仕組みが出来上がれば、
年間で約245回はチャンスがありますので、
年間予想利益=245回×10万円=2,450万円
もの利益になります。

しかし、期待値が10万円/回でも、年に1回しかトレードチャンスがない仕組みであれば、
年間予想利益=1回×10万円=10万円/年
に留まります。

リスクリワード比率も高く、かつ、売買回数も多いのが最高です。

ただし、現実的にはトレンドフォロー型売買のようにリスクリワード比率が高い場合は年間の売買回数少なくなり、また、デイトレのように売買回数多いものはリスクリワード比率1.3といった小さな値になります。

なお、本番で試すには、やはり100回~1,000回程度のデータを使って、信頼できるかどうかを検証する必要があります。

筆者は、現在、GMOクリック証券で主に日経225ミニの取引をしていますが、取引を実際にする前に過去3年間のデータを使ってバックテストを行いました。
さらに、その後、半年間、本番環境で本当に利益が出るのかを確認した後で、実際の取引を開始しました。まずは、口座を開設して、各種データやチャートを見れる環境を構築することをオススメします。

はっちゅう君

期待値がプラスとなる売買ルール作り

期待値がプラスになりそうな売買ルール(案)を以下に記します。
システムトレードに興味のある方は、ぜひ検証してみてください。

5日移動平均線が25日移動平均線を上回れば買い。下回れば売り。

日本経済新聞などでもよく記事になる、ごくごく一般的なトレンドフォロー型の売買ルールです。
全ての株がこのルールに適応するわけではありませんが、いわゆる成長株には、よく適合するようです。

日経平均とダウ、ドル円の関係

ドル円において円安になった翌日は日経平均が上昇する確率が高いと言われています。

一方、ダウが上がれば、日経平均も上がりそうですが、ダウが上がった翌日は日経平均は下がる日が多いと言われています。

これらの関係をルール化できれば、有効なデイトレ売買ルールができそうです。

勝率とドローダウンの関係

ドローダウンとは?

次に考えなければならないのは、どれくらいのドローダウンが許容できるかということです。

ドローダウンというのは売買を繰り返し行った結果、ピーク時の累積利益からの最大下落幅、もしくは、最大の下落率を指します。

例:
2018年1月1日にトレードを100万円で開始。
その後、2018年7月1日には資産はピークに達し、150万円まで増加。
ただし、2018年12月25日には110万円まで低下。

この場合、
ドローダウン=150万円-110万円=40万円となります。

ピーク時から見れば、
40万円÷150万円=約27%の低下となります。

勝率と損切幅とドローダウンの関係

将来、どの程度のドローダウンになるかは正確には予測不能ですが、勝率と損切幅から、ある程度の推察は可能です。

例えば、勝率50%の売買ルールで運用し、ある株の一日の平均的な値動き幅が100円であり、このため仕掛値から100円逆行すれば、損切するというルールを設定したとします。

勝率50%ですから、当然、連敗する確率もあります。
10連敗する確率は少ないでしょうが、それでも確率的には0.1%あります。

デイトレならば、1,000日1回4年1回程度は10連敗する確率があります。
毎日最大幅の100円損するわけではないでしょうが、ドローダウンが1,000円にもなる可能性があります。

一般的には、1回当たりの損切幅総資産0.5%~2%以内にすべきと言われています。
2%であれば、10連敗しても資産の減少率20%以内に収まります。

なお、どの程度のリスクを取ってもいいかについては、以下のサイトにシミュレーションゲームがあります。英語版となりますが、興味のある方は、一度、試してください。

ぜひ、ご自身の売買方法を見直して、期待値がプラスの売買ルールを開発し、継続的に勝てる投資家になってください。

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