これから株式投資を始めようとするサラリーマンは、どの証券会社口座を開設しようか悩まれる方が多いのではないでしょうか?

最近では、それぞれの証券会社が様々なサービスを打ち出しています。

資金量売買頻度売買戦略は人によって異なりますので、自分のスタイルにあった証券会社を選択することが重要です。

これによって、手数料数倍も変わったり、銘柄の選択方法にも影響を与えるからです。

この記事では、サラリーマンにとって最適な証券会社の選び方を説明しています。

選定基準 その1 チャートが見やすい証券会社

オススメ GMOクリック証券

いくら手数料が安くても銘柄の選定売買タイミングを計るツールが充実していなければ、継続して利益を上げることができません。

銘柄の選定の際、チャートが見やすいかどうかは大きなポイントです。

株で儲ける秘訣は、
安い時に買って、高い時に売る
これに限ります。

もちろん、成長株の場合には新高値をつけた株ばかりを購入するという戦略もあるのですが、その場合でも、チャートを見て、現在の株価がどの水準にいるのかをチェックするのは重要です。

企業の業績重視するファンダメンタル派のウォーレン・バフェット氏も、やはり成長株であっても安い時に買うことが重要と言っています。

チャートを見たからと言って、将来の株価が正確に予測できるわけではないのですが、少なくとも

  • 現在、下降トレンドなのか、上昇トレンドなのか
  • 過去の高値からどの程度落ちているのか
  • 過去の安値からどの程度上がっているのか

といったことが分かります。

チャートについては、どの証券会社も見れますが、有料の証券会社もあります。
無料でしかもチャートが見やすいのはGMOクリック証券です。

特に、GMOクリック証券のスーパーはっちゅう君は、パソコンへのインストール型ですが、以下のような特色があります。

  • チャートに30種類もの指標を表示できる
  • チャートの表示形式もローソク足だけでなく、欧米で人気のバーチャートやカギ足チャートも表示可能
  • 分足、日足、週足、月足への切り替えもワンクリックでOK
  • ニュースや逆日歩一覧、信用残高の表示もOK
  • もちろん、画面からも発注可能

と使いきれないほどの機能があります。

やはりスマホでは画面が小さいため、チャートを見ても、その銘柄特有のパターン等が分かりません。チャートの確認については、パソコンにソフトインストールするタイプのご利用をオススメします。

WEBサイトで表示するタイプについては、
Internet Explorerでしか使えない
別途、Javaをインストールする必要がある
など様々な制約があるものも多く、
かつ、機能もインストール型に比べて制限されているようです。

楽天証券やSBI証券でもマーケットスピードHYPER SBIといったさらに豊富な機能が使えるツールがありますが、どちらも有料です。

あまり多機能でも使いこなせなくては意味がないので、まずは、GMOクリック証券の無料ツールが使えるようになってから検討をすればいいでしょう。

選定基準 その2 株価データが簡単にダウンロードできる

オススメ GMOクリック証券

チャートと同様にこれも重要な機能です。

チャートの場合、値幅の目盛りが自動で変更となります。
視覚的には、この機能はありがたいのですが、これだけでは昨年から〇%上がった、下がったということはよく分かりません。

例えば、
2017年度一年間で500円の株価が1,500円になった
さらに、2018年度には1,500円の株価が3,000円になった
という株があったとします。

この場合、上昇率としては2017年度のほうが大きいのですが、チャートを一目見るだけでは、2018年度のほうが、はるかに大きな動きのように見えることがあります。

Excelにデータをダウンロードして詳細に分析することにより、更に、しっかりとした売買戦略が立てられるようになります。

GMOクリック証券の場合、4本値(始値、高値、安値、終値)に加え、各種指標(例えば、〇日移動平均線の値など)もExcelへダウンロード可能です。

これによって、
「この株は〇日移動平均線を上抜いてくると上昇トレンドに入るようだ」
といった分析が可能となり、システムトレードもできるようになります。

Yahoodファイナンスでも株価のダウンロードはできますが、1画面に20件の表示なので、1年間のデータをダウンロードするにも画面を20回以上切り替えて、コピー&ペーストを繰り返さなければならないのです。

選定基準 その3 自動発注機能がある

オススメ 岩井コスモ証券、ライブスター証券、カブドットコム証券

サラリーマンは、基本的にザラ場(取引時間中)に頻繁に株価のチェックをしているわけにはいきません。

こんな時に便利なのがIFDOCOと呼ばれる自動発注機能です。
これらを利用すれば、条件をセットして注文をするだけで、自動的利食い損切の注文を出せますから、日中に価格のチェックができないサラリーマンでも想定外の損失売り逃しを避けることができます。

自動発注は、FXでは多くの会社が採用していますが、まだ、株式では採用している会社が多くありません。岩井コスモ証券、ライブスター証券、カブドットコム証券が自動発注に対応しています。

自動発注 IFDとは

IFDとはIf doneの略で、この注文が通れば、次に、この注文を出すといった機能です。

例えば、ある株の株価が1,000円前後を推移していました。
「そろそろ上昇トレンドに移ったと思うから買いたい。しかし、買った後に50円下がれば、失敗と認めて、そこで損切したい」

こんな時に便利なのが、IFD注文です。

IFD注文なら、

親注文(IF)
寄付 成行 買い注文 → 1,020円で約定
子供注文(Done)
逆指値 買い値(1,020円)から50円以上下がれば、成行で売り注文

こんなことができますので、買った後に、悪材料が出て一気に下げてしまった場合でも、自動で損切注文が出されます。日中に価格がチェックできなくても、ヒヤヒヤ心配する必要がありません。

自動発注 OCO注文

OCOとはOne Cancels the Otherの略で2種類の指値注文を同時に出せる方法です。

例えば、あるA株を1,000円で購入し、現在、1,050円まで上昇してきました。
「1,100円まで上がれば、利食いしてもいいな。逆に、1,000円まで逆戻りしたら、損はしたくないから、1,000円で売ろう」
という場合に、利用できるのがOCO注文です。

OCO注文なら、

親注文(One)
指値 1,100円売り注文
子供注文(the Other)
逆指値 1,000円売り注文

この場合、価格が思惑通りに1,100円まで上げれば、1,100円で売り注文が出され、100円の利益が確定。また、もう一方の1,000円の売り注文はキャンセルされます。

逆に、1,000円に下がれば、1,000円で売り注文が出され、損益ゼロとなり、もう一方の1,100円の売り注文はキャンセルされます。

こうしておけば、日中に価格がチェックできなくとも、自動で決済されますので、後は、仕事が終わった後に約定したかどうかチェックすればいいだけです。

選定基準 その4 手数料が安い

資金量や売買頻度によって手数料も大きく変わってきますので、自分の売買スタイルに応じた証券会社を選ぶことが大切です。

取引回数が少ない方にオススメの証券会社

オススメ GMOクリック証券、SBI証券

デイトレではなく、スイングトレードが主体で、平均すれば、月に1回の取引だという方にとっては、1約定ごとの手数料が安いGMOクリック証券会社やSBI証券がオススメです。

1約定ごと GMO SBI
約定代金
〜10万円 95円 97円
〜20万円 105円 113円
〜50万円 260円 270円
〜100万円 470円 525円
〜150万円 570円 628円
〜3,000万円 900円 921円
3,000万円超 960円 973円

資金量が少ない方にオススメの1日10万円まで無料の証券会社

オススメ 松井証券、SBI証券

松井証券やSBI証券では、1日の約定金額が10万円以下なら手数料が無料です。

例えば、500円未満の株を100株買う方ならば、
デイトレをしたとしても
500円×100株×2回/日=10万円
となりますので、手数料無料で収まります。

5万円あればデイトレ手数料無料で始められるというのは大きなメリットです。

投資でもしっかりした戦略を持って、何度も何度も取引すれば、次第に上達が見込めます。

これから少ない資金で株式投資をやろうという方には、ぜひオススメの証券会社です。

資金量が多い方にオススメの手数料一ケ月定額の証券会社

オススメ 岩井コスモ証券

一方、1回の取引金額数百万円もある方であれば、売買手数料1,000円~2,000円/回にもなります。デイトレ主体で月間40回以上も売買される方であれば、手数料だけで4,5万円/月もかかってしまいます。

こんな方にオススメなのが岩井コスモ証券マンスリープランです。

こちらは取引回数が月額50回まで10,800円/月(税込み)の固定料金です。
もし、毎日2回×20日間=40回売買するならば、1回当たりの手数料は270円で済みます。

しかも、1回の取引金額の上限5,000万円までOKなので、一般投資家にとっては、事実上、無制限ともいえる金額です。

まとめ どの証券会社を選べばいいの?

まだ、自分の投資スタイルが決まっていないという方には、
GMOクリック証券をオススメします。

1約定ごとの手数料は、ほぼ最安値で、かつ、チャート無料で見やすく、データダウンロードも簡単です。

現物キャンペーンバナー 株は
「安い時に買って、高い時に売る」
のが鉄則です。

口座を開設しても、すぐに、
株を買わなければいけない
わけではありません。

企業の業績確認し、
株が安くなり、少し上がり始めたところで買うのです。

このために、最もオススメなのがGMOクリック証券です。
チャートも見やすく、株価データもダウンロードできるうえ、会社四季報の抜粋データも無料で見れます。

GMOクリック証券に口座を開設され、チャートの見方にも慣れて、
つもり売買(実際のお金は使わずに、買ったつもり、売ったつもりで売買すること)で
利益が出るようになってから
実際の売買開始するのが一番オススメです。

そのうえで資金量売買頻度発注方法を考慮して、GMOクリック証券で不便な点があれば、他の証券会社で追加口座を作ることをオススメします。

例えば、

  • 1日の約定金額が10万円未満であれば、松井証券SBI証券
  • 自動発注が必要であれば、ライブスター証券岩井コスモ証券
  • 売買頻度売買金額ともに大きければ、岩井コスモ証券

といったように用途に応じて口座を増やせばOKです。

ぜひ、あなたのスタイルに合った証券会社を選んで、着実に利益を増やしていってください。