株式投資で継続して安定的に利益を出すために、最も大切なことは、次の2点だと言われています。

  • 自分のトレードルールを作る
  • そのトレードルールを守る

もちろん、トレードルールは、プラスの期待値が見込めるものでなければ意味がありません。
破産する確率が非常に高いルールでは、今後も必ず発生する暴落が訪れたときに破産してしまいます。

ですから、トレードルールを構築するといっても、当然、以下の条件を満たすことが必要です。

  • プラスの期待値が見込めるルール
  • 破産確率が極力低いルール

なお、破産確率に関しては、次のサイトで確認ができます。 ⇒ 破産確率の計算機

ただ、実際に、プラスの期待値が得られるかどうか、そして、ストレスなくそのルールが運用できるかどうかは、実践して確認する必要があります。

この記事では、一般のサラリーマン投資家にも実施できるマイトレードルールの作り方を記入します。

破産する株式投資のやり方

まず、最初に、成功する方法ではなく、破産する方法を紹介します。なぜ、破産する方法を紹介するかといえば、規律を守って、この逆をやれば、安定的に勝てる確率が高くなるからです。

  • 証券会社の情報で銘柄を選定する
  • 損切をしない
  • 期待値がマイナスのトレードルールで運用する

ただし、残念ながら、未だにこの運用方法を続けている人が多いのです。

特に、インターネットを使えない高年齢層は、このやり方で運用して毎年大幅損を繰り返している人が多数います。

破産に突き進む典型的なパターンとしては、

・証券会社の勧めにしたがって株を購入する。

なぜか、証券会社は、売上・経常利益を毎年拡大させているような安定成長している優良株(花王や大和ハウス)は勧めない。仕手株や赤字続きの株が上がってきたところで買いを推薦する。

・購入して、しばらくすると20%~50%も下がる。

売却しなければ、損ではないと固く信じているため、損切はしない。

新規に資金を投入する。

高年齢層は、多くの保険に入っている人が多く、数年に一度は過去に入った保険が満期になります。保険の満期金が入ってくると、その資金を新たに投入する人が多くいます。

・再度、証券会社の勧めにしたがって、新しい株を購入する。

なお、新規資金の流入により、気分が良くなり、今まで塩漬けになってきた銘柄を、今回は損切する。

・購入して、しばらくすると20%~50%も下がる。

こういったパターンを数年単位で繰り返します。
当然、売買記録もつけていないため、過去にいくら損をしたかも記憶していません。

また、証券会社の勧めで売買を繰り返すため、トレードルールもありません。

あえて言うならば、

  • 証券会社からの勧めに従って株を購入する。
  • 株が下がっても損切しない。

ということくらいでしょうか?

当然、期待値がマイナスとなるルールで売買をしているので、たまには儲かりますが、売買を繰り返すたびに資金が減少していきます。

そういうわけで、株式投資で継続的に成功するためには、この逆のパターンをすればいいわけです。

つまり、

  • 銘柄の選定や売買タイミングは自分で決定する。
  • 損切の基準を儲け、そのルールを遵守する。
  • プラスの期待値を持つトレードルールに従って運用する。

それでは、期待値がプラスとなるマイトレード作りを考えていきましょう。

各人に合ったトレードルール作りとは?

ひと口に株式投資といっても、やり方は様々です。
企業の業績を見極めて投資するファンダメンタル重視の人もいれば、
チャートの形で売買をするテクニカル重視の人もいます。

そして、どの方式がいいのか悪いのかというわけではなく、
ファンダメンタル重視で利益を上げている人もいれば、
テクニカル重視で利益を上げている人もいるのです。

大切なのは、自分に合ったトレードスタイルを見極め、そのスタイルに合ったトレードルールを実践を通じて作り上げ、そして、そのルールを遵守するということなのです。

例えば、一般のサラリーマン投資家であれば、デイトレードで継続的に利益を上げるのは非常に困難です。

日中は通常業務をこなし、帰宅してからチャートを眺めて、売買をこなす。
通常業務が順調な時は、これでも利益が出せる人もいるかもしれません。

ただ、昼間の仕事でトラブルを抱え、イライラした状態で売買をすると、その影響がトレードにも出ます。
また、トレードで損を抱えると、その影響が日中の仕事にも出てきます。

性格や考え方も人それぞれです。

ウォーレン・バフェットのように10年単位で売買をする(というか、一度買ったら、売らない)のが好きな人もいるでしょうし、日中たっぷり時間があるので、デイトレードをやりたいという人もいるでしょう。

ですから、万人に合ったトレード手法というものはなく、自分に合った方法を見つけていくしかないのです。

それでは、どうやれば、自分に合ったトレード手法を構築することができるのでしょうか?

自分に合ったトレードスタイルの作り方

そこで、オススメするのがシステム分解・システム合成法という考え方です。
糸川英夫博士はご存知でしょうか?

日本のロケットの父と言われた天才科学者です。

大ヒットした「ハヤブサ」という映画がありましたが、これは惑星探査船「ハヤブサ」が小惑星「イトカワ」を探査に行くという実話を基にしたストーリーです。

そして、この小惑星「イトカワ」というのは、糸川博士の名前から命名された星なのです。
また、糸川博士は第二次世界大戦前は戦闘機の設計をしておられたのですが、その時に設計された戦闘機の名前も隼(ハヤブサ)。つまり、自分の名前が、小惑星や惑星探査船にもつけられるほどの天才科学者だったのです。

ただ、この糸川博士は、あまりにも天才過ぎたため、様々なライバル団体から研究の妨害をされるようになり、後半は研究よりもプロジェクトマネジメントや関係省庁との交渉に多くの時間を費やすようになったそうです。

そして、この天才糸川博士が誰でも独創的なアイデアを作りだせるようにと考え出された手法がシステム分解・システム合成という手法なのです。

ここでは、システム分解・システム合成を使ったマイトレード作りの方法を説明していきます。

システム分解・システム合成を使ったマイトレードスタイルの決定

まずは、詳細なトレードルールの決定の前に、どんなスタイルが自分に合っているのかを検討していきましょう。

例えば、バフェット氏のような長期スタイルで臨むのか、もしくは、もっとテクニカル指標に基づいたスタイルで運用するのか。
どちらがいいというのではなく、各人に合った方法を選ぶことが大切です。
オススメなのは、自分にとって、最もストレスが少ないと感じられる方法です。

長期投資のほうが安全かと思われるかもしれませんが、リーマンショックのような世界的な暴落の際には、一年で50%もドローダウン(最大損失率)するケースもあります。

短期売買で、かつ、損切基準をしっかり守れば、いきなり50%も引かされることはありません。

ですから、どちらがより安全ということでもありません。
要は、どちらの方法が自分がストレスを感じないかということです。
長期投資のほうが安心できるという人もいれば、短期・中期投資のほうが安心できるという人もいます。

それでは、早速、トレードスタイルを考えていきましょう。

まず、株式投資のやり方をおおまかに分類したような場合、以下の基準で分類できると思います。

  • 時間軸
  • 売買する株の種類
  • 売買指示スタイル
  • 判断基準(ファンダメンタル主体か、テクニカル主体か?)

そして、それぞれの分類の中でも、いくつかの方法があります。
株の種類でいえば、新興株や成長株、バリュー株など。
または、うねり取りに適した安定した“うねり”を見せる株といった分け方もあるでしょう。

例えば、バフェット氏のトレードスタイルで言えば、

時間軸:長期投資
株の種類:成長株
売買指示スタイル:裁量売買
判断基準:ファンダメンタル主体

といった分類になります。

そして、それぞれの分類ごとに、複数のやり方を考え(システム分解)、あとは、機械的にそれらを組み合わせる(システム合成)のです。これが、システム分解・システム合成の考え方です。

例えば、時間軸で3種類、株の種類で4種類、売買指示スタイルで2種類、判断基準で2種類とした場合、

3種類×4種類×2種類×2種類で合計48種類のトレードスタイルが考えられます。
もちろん、もっと細かく分類することもできます。

分類ができたら、後は、それらを機械的に組み合わせます。
機械的に組み合わせるので、全く役に立たないトレードスタイルも多数できあがるのですが、その中で、自分にとって、これならできそうというものを2、3個選びます。

機械的に組み合わせた場合、上述の場合、48種類の組み合わせができます。
この表の中から、自分に合わないものを削除していきます。

例えば、私の場合で言えば、デイトレードのように目の前で刻々と損益が分かるタイプのトレードに関しては、ストレスが大き過ぎました。したがって、短期売買は全て対象外。

新興株も、あまりに値動きが激しすぎ、ストレスが溜まりそうなので、対象外。

バリュー株には配当が高いものが多く、その点は魅力なのですが、いつ上げ始めるか全く読めません。あまりに長期間、結果が出ないのも、途中で我慢できなくなりそうなので、対象外。

この段階で2/3が対象外となりました。

ここから、もう少し細かく見ていきます。

中期のうねり取りに関しては、システムや裁量、ファンダメンタルやテクニカルに関わらず、私に合いそうです。

年単位のうねり取りとなると、この変化の激しい時代、私には困難なようです。ただ、中期のうねり取りを行った結果、トレンドが続いたため、長期間保有することはあるかもしれません。

中期の成長株投資もシステムや裁量、ファンダメンタルやテクニカルに関わらず、私に合いそうです。

やはり、長期の成長株投資、いわゆるバフェット氏のバイ&ホールド型となると、大幅なドローダウンが恐く、私にとっては、ストレスが大きすぎそうです。

そういうわけで、私の場合は、数週間から数か月の中期投資で、株価の動きにリズムがあるもの、もしくは、成長株投資が良さそうだという結論に至りました。

おおまかなトレードスタイルが決定したら、次は、もう少し細かなトレードルールの構築に入って行きます。

ただ、実践で運用してみなければ、本当に自分のトレードルールがプラスの期待値を持っており、なおかつ、自分がストレスに耐えられるかどうかは分かりません。

ある程度のルールが出来上がれば、少ない資金で、実際にトレードを始めてみることをオススメします。

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高度なプログラミングスキルをお持ちの方であれば、過去のデータを使って、バックテストを繰り返し、プラスの期待値を持った自動トレードシステムを構築できるかもしれません。

ただ、この場合でも、あまり凝ったシステムを作ってしまうと、過去10年間は利益になったが、実際に、トレードを行ってみると散々な結果になってしまったという話もよく聞きます。

まずは、シンプルなトレードルールを作り、少ない資金、あるいは、バーチャルトレードで運用してみましょう。

なお、システムを使わず、裁量売買の場合は、バーチャルトレード(つもり売買)を行うと、変動感覚の養成に逆に時間がかかってしまうと言われています。

少ない資金でもいいので、できるだけ早く、実際に自分のお金を使って売買をスタートさせましょう。

トレードルールの作り方

システム分解・システム合成を使って、おおまかなトレードルールが決まったら、今度は詳細なトレードルール作りです。
トレードルール作りと言っても、全てのルールが計算式として設定できるようなルールでなくとも構いません。

例えば、イライラしている時は売買しないといったルールがあってもOKです。

さて、一般的には、トレードは以下の流れで進みます。

  • 売買銘柄の選定
  • 仕掛け(セットアップ)
  • 手仕舞い(損切含む)

これらについても、先ほどと同様にシステム分解・システム合成の手法を用いて、トレードルールを検討していきます。

売買銘柄の選定

成長株

私の場合でいえば、売買銘柄をうねりのある銘柄、もしくは、成長株と選定しましたので、その中から売買候補銘柄を選定します。バリュー投資や新興株を選定された方は、それぞれの選定基準作りが必要です。

長期投資はしないのですが、成長株の選定にあたっては、「バフェットの銘柄選択術」を参考にしています。
つまり、売上・経常利益・1株益が過去5年安定的に伸びている銘柄を上場銘柄の中から約30銘柄選定しました。

成長株を売買する方は、ぜひ、「バフェットの銘柄選択術」も読んでみてください。

 

うねりのある株

うねりのある銘柄に関しては、単に、日足チャートを見て、安定しているなと感じた株です。
バフェットの銘柄選択術を参考にするぐらいなら、長期投資をすればいいと思われるかもしれません。

確かに、この本を読んだ時は、長期投資一本で行こうと思い、候補銘柄を選定しました。
しかし、それらの銘柄のチャートを見てみると、成長株であっても、30%程度はすぐに落下する銘柄が多々ありました。

これは、私にとっては、ストレスが多すぎるとのことで、うねり取り中心に変更しました。

日経225ミニ

日経225に関しても、うねりが見やすいため、候補銘柄に入れています。

仕掛けルールの設定

仕掛けはテクニカル重視で行います。

以下の基準を満たしたら、仕掛け。

  • ローソク足(日足)が、一目均衡表の転換線を上抜く、もしくは、下抜けば、仕掛け。
  • 上げ止まった、もしくは、下げ止まったと感じた時
  • 成長株に関しては、新高値を更新した時

手仕舞いルールの設定

  • ローソク足(日足)が、一目均衡表の転換線を上抜く、もしくは、下抜けば、手仕舞い。
  • 上げ止まった、もしくは、下げ止まったと感じた時
  • 失敗したと感じた時

損切の基準

  • 仕掛け値から、真の値幅(21日平均)の1倍逆行した時

真の値幅(ATR)に関しては、タートルズなどのトレンドフォロー型売買の教科書に出ている方法を採用しています。

真の値幅(ATR)とは、1日の最大の値動きを計測するために、次の3つの値幅を算出します。

・当日高値-前日終値
・前日終値-当日安値
・当日高値-当日安値

この中の最大の値をその日の最大リスクと捉え、この21日間の平均をATR(Average True Range)と呼んでいます。
当然、このATRは、銘柄によって、また、時期によって大きく変わるのですが、私が選定した銘柄では2~3%程度のものが多かったです。

仮に、ある銘柄を3,000円で購入。
その時のATRが100円だったとすれば、2,900円に下がれば、損切です。

この場合、今日の寄り付きで購入(購入価格:3,000円)し、終値では、もう2,900円となり、購入したその日に損切が確定するというケースも多々ありましたが、止むを得ません。

ただ、このルールを守ることで、破産から逃れることができました。

また、一度、真の値幅(21日平均)の2.5倍を損切基準に設定した時がありますが、私にとってはストレスが大き過ぎました。
私の売買スタイルでは1ATRがうまく作動しました。

投資の本を読むと、2~3ATRがいいとか、日経225ミニの場合は50円がいいなど様々なルールが書かれていますが、これは、実際に自分で売買してみない限り、どの程度が適切なのかは判断しづらいと思います。

ただ、私が、以前に考えていた5%や10%では大きすぎるということは、よく分かりました。
私の場合、損切基準を1ATRと設定していますが、「失敗したな」と感じたら、損切基準に達する前に手仕舞いをしています。

また、損切ではないですが、全体の資金管理についても、タートルズのルールをより厳しくしたルールを採用しています。
これは、私が耐えられる最大のドローダウンを20%と見込んでいるためです。

現在は、このルールでトレードを行い、期待値を計算するための元データを収集しているところです。

売買を繰り返し、期待値がプラスになるトレードルールが完成すれば、トレード資金をどんどん増やしていきます。

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