ネットで「証券会社の選び方」と検索すると、どのサイトも「手数料が一番安い証券会社を選ぶべき」としています。
1回の売買で、利用する証券会社によっては、数千円も手数料が異なる場合があります。したがって、自分の売買スタイルに応じた最も安い手数料体系を提供している証券会社を選択することはとても重要です。
しかし、これは、中級者以上の話です。初心者のための証券会社の選び方では、もっと大切なことがあります。
初心者のための証券会社の選び方とは?
Contents
投資における初心者とは?
投資に限らず、スポーツでも音楽でも芸事でも将棋や碁のような趣味の世界でも、最初は、みんな初心者です。
一部の天才を除き、最初は誰でもぎごちない動きしかできません。しかし、基礎練習を繰り返すことで、次第に上達していきます。
投資においても、最初、ビギナーズラックで勝てることはありますが、やはり勉強や売買を繰り返さないと継続して勝てるようになりません(最初からいきなり勝ち続けられるなら、周囲は億万長者だらけですが、実際、そんなことはありませんよね)。
ここでは、コンスタントに年利10%以上の利益を上げられている人を脱初心者、中級者以上としましょう。
つまり、投資経験が10年以上あっても、ほぼ一貫して負け続けている人は、万年初心者と定義します。
*注
ちなみに筆者の場合、初めて株を購入したのが大学時代ですから、これまで35年以上の経験があります。しかし、コンスタントに利益が出せるようになったのは、ここ数年です。したがって、約30年間は初心者でした(汗)。
初心者が中級者になるために必要なこと
初心者を脱して、中級者になるために必要なこと。それは・・・
「自分の売買方法を確立し、期待値や平均年利を予測できるようになること」
売買方法を確立し、実際に何度も売買を繰り返し、以下のようなデータがまとめられれば理想です。
勝ちトレード数 | 245 |
負けトレード数 | 240 |
勝ち金額合計(円) | 5,179,000 |
負け金額合計(円) | -3,685,000 |
損益 | 1,494,000 |
勝ち金額(円)/回 | 21,139 |
負け金額(円)/回 | -15,354 |
勝率 | 50.52% |
プロフィットファクター | 1.41 |
期待値(円) | 3,080 |
*PFとは?
プロフィットファクター(PF)とは、総利益が総損失の何倍かを示すデータで、以下の計算式で求めます。
プロフィットファクター = 総利益 / 総損失
*投資における期待値とは?
売買1回当たりにつき期待できる損益で、以下の計算式で求めます。
勝ち金額(円)/回×勝率-負け金額(円)/回×(1-勝率)。
つまり、どういった売買手法を採用するにしろ、期待値がプラスになるような売買手法を構築できなければ、売買するごとに損が膨らんでしまいます。
売買手法により、1年間に売買できる回数は大きく異なります。しかし、スポーツにおける基礎練習と同様に、自分のできる範囲で、できるだけ売買回数を増やすことが重要です。
売買回数を増やすために重要なこと
ミニ株で売買練習をする
従来までは株の取引は100株単位でした。このため、5,000円の株を売買しようとすれば、最低50万円の資金を用意しなければなりません。
これでは、売買回数を増やそうと思っても、資金の少ない個人投資家では売買回数を増やすことができません。
しかし、最近ではミニ株と言って(証券会社により名称はさまざまです)、1株単位で売買できる証券会社が増えてきました。
ミニ株なら、5,000円/株を10銘柄購入しても、資金は50,000円で済みます。
まずは、ミニ株を活用して、売買回数を増やしましょう。
ミニ株の取引可能な初心者にオススメの証券会社とは?
1位:LINE証券
LINE証券のメリット
- 手数料は売買代金の0.05%とほぼ業界最安値水準
- ミニ株以外にも通常の現物取引・信用取引も可能
- LINEポイントでも投資可能
- 今なら口座開設&クイズに正解すれば、最大3株の購入代金プレゼント
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LINE証券LINE証券のデメリット
- 注文できる時間帯が原則ザラ場のみ。席を外せないような会社員には注文が難しいかもしれません。
2位:SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット
SBIネオモバイル証券のメリット・デメリット
- 1カ月の約定代金合計額が50万円以内ならば、手数料は月額220円(税込)の固定。
- 毎月Tポイント200ポイントがプレゼントされるので、手数料は実質20円/月のみ。
- Tポイントでも投資可能
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SBIネオモバイル証券SBIネオモバイル証券のデメリット
- 発注は24時間OKだが、市場への発注は1日2度のみ(21時30分~10時30分は後場始値、10時30分から21時30分は翌営業日前場始値)。
- 現物取引のみで信用取引は取り扱っていない。
中級者以上の証券会社の選び方
毎年、安定して利益を出せるようになった中級者以上は、自分の資金量・売買スタイルに合った手数料体系の証券会社を選びましょう。
例えば、松井証券・SBI証券・楽天証券などの多くのネット証券会社は1注文当たりの約定金額が50万円未満であれば、手数料0円のサービスを開始しています。しかし、50万円を超えてくると、手数料はぐっと上がります。
大まかな目安として、1注文当たりの約定金額が50万円までならば、松井証券・SBI証券・楽天証券などのネット証券大手を、それ以上の金額ならば、特に、100万円超の手数料が安いGMOクリック証券がオススメです。
松井証券の手数料
1日の約定代金合計金額 | 手数料(税抜) |
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 1,000円 |
200万円まで | 2,000円 |
100万円増えるごとに | 1,000円加算 |
1億円超 | 100,000円(上限) |
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松井証券GMOクリック証券の手数料
1注文当たりの約定代金 | 手数料 (税抜) |
10万円まで | 88円 |
20万円まで | 98円 |
50万円まで | 241円 |
100万円まで | 436円 |
150万円まで | 528円 |
3,000万円まで | 834円 |
3,000万円超 | 889円 |
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GMOクリック証券なお、どの証券会社も口座開設は無料です。中級者以上の方は複数の証券会社で口座を開いてみることをオススメします。
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