暴落相場でも利益が出せ、かつ、損小利大と複利のW効果が得られるデイトレード手法を知りたくありませんか?
実は、会社員にもできるシステマティックなデイトレード手法があるのです。
その方法とは?
2020年3月、コロナウイルス騒ぎで連日のように株価が下がっています。多くの長期投資家は目も当てられない状況になっているでしょう。
しかし、当たり前のことですが、いつかは下落も止まります。そして、下げ幅が大きい分、大きな上昇も期待できます。
こんな時こそ、次の上昇トレンドに備えて、主婦や会社員にもできる新しい手法をマスターしませんか?
デイトレードとは?
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デイトレードと言えば、専業トレーダーしかできないもの。あるいは、帰宅後、睡眠時間を削って、夜中にモニターに集中しているFXトレーダーを想像されるかもしれません。
しかし、実は、会社員や主婦にでも無理なくできるデイトレ手法があるのです。
株式市場の場合、取引時間は午前中は朝の9時から11時30分。
昼は12時30分から15時までです。
その日に買った株を、その日に売ってしまう方法を一般的にはデイトレードと呼んでいます。
あるいは、FXの場合、仕事から帰宅後の20時~24時までの間だけトレードをする人もいますが、このように日をまたがない投資の方法をデイトレードと言っています。
デイトレードのメリット・デメリット
当然、毎日、トレードをしなければならないため、それだけ労力はかかりますが、デイトレードにはデイトレードならではのメリットがあります。
デイトレードのメリット
リスクを限定できる
最近では、決算発表の結果により、株価が乱高下するパターンが多くなりました。ソニーのような日本を代表する企業でさえ、決算発表の翌日には、株価が10%近く落ちるケースがあります。
というよりも、最近では、ソニーのようにその業界のリーダーカンパニーほど、値動きが激しくなっているようです。
業績自体は好調なのに、「来期の予測数字がアナリストの予想に届かなかった」というだけで急落するケースが多発するようになりました。
また、2020年3月のように、NYダウが大暴落した翌日には、自分が持っている会社の業績が好調だとしてもほとんどの株価が下がってしまいます。
デイトレードならば、その日中に決済をするので、リスクの金額はかなり限定できます。
売買回数が多いため投資に上達できる
スポーツでも芸事でも上達しようとすれば、練習が必要です。
例えば、テニスを始めたとして、上達しようとすれば、何十日、何百日もの練習が必要になります。
投資においても、よほどの天才か、よほどの幸運に恵まれない限り、あっという間に資産が3倍、ということはありません。
やはり練習や経験が必要なのです。
株がこれから上昇すると思ったけど、買った途端に下がり始めたということは、よくあることです。
中長期投資の場合、買った株がドンドン下がってしまい、売るに売れなくなった。結局、数年間も株を塩漬けにしてしまったというケースも多々あります。
こんな状況が続くようでは、たとえ、投資経験が10年以上あったとしても、投資に上達することはありません。
しかし、リスクを限定して、毎日デイトレードを行えば、年間240回以上も売買の練習ができるのです。
残念ながら、私もデイトレードを実施した最初の頃は発注の仕方を間違えたり、感情的になって注文を出したりと様々な失敗をしました。
しかし、毎日、売買を行えば、次第にミスも減っていきます。
損小利大、および、複利効果が期待できる。
損が小さくなり、利益が大きくなる方法
投資で大切なのは損小利大と言われます。
つまり、損は小さく抑える。利益が出たときには、さらに、その利益を大きく伸ばす。こうすれば、長期的に資産がドンドン増えていくという考え方です。
そして、デイトレードで購入株数を以下の計算式で決めれば、自然と損小利大となり、かつ、複利で資産が増える、ダブルの効果を期待できるのです。
購入株数の決定方法(レバレッジ1倍のケース)
資金÷株価=購入株数(100株未満切り捨て)
- 損失が出た翌日は購入株数が減りますので、損失が減少する傾向になります。
- 利益が出た翌日は購入株数が増加しますので、利益が大きくなる傾向になります。
「本当に、これでうまく行くのだろうか?」
理屈としては、そうですが、本当にこれでうまく行くのだろうか?そう、思う方もいるでしょう。そこで、日産自動車を空売りした場合の検証結果を次に記します。
資産が複利で増える方法:日産を空売りした場合
日産自動車の株価は、元日産自動車会長カルロス・ゴーン氏が逮捕されて以降、長期下落傾向にあります。
ゴーン氏が逮捕された翌日(2020年11月20日)に以下の2通りの方法で空売りし、現在(2020年3月12日)まで継続したとして、利益額を比較してみました。
当初資金:1,000万円
- 2018年11月20日に空売りし、現在(2020年3月12日)まで保持
- 2018年11月20日に空売りし 、その翌日の引けで買い戻すと同時に、再度、空売り。これを繰り返す。取引株数は、次の計算式で決定。資金÷株価=取引株数(100株未満切り捨て)
結果は、下表の通りです。
条件 | 利益額 | 利益率 |
条件1 | 5,957,700 | 59.6% |
条件2 | 12,595,130 | 126.0% |
通常、空売りの場合、利益率が100%より大きくなることはあり得ません。しかし、複利で株数を増やせれば、上記のように当初資金の2倍以上になる場合があります。
デイトレードのデメリット
もちろん、デイトレードにもデメリットはあります。
日中値動きが気になる
投資をする以上、誰でも値動きは気になります。
ただし、これはザラバ(日中)に値段を見なくても差し支えないトレード手法をマスターすれば、それほど大きな問題になりません。
逆に、日中に頻繁に価格をチェックするのは止めましょう。どうしても日常業務に支障が発生します。
売買手数料が高くつく
毎日、買いと売りの2回注文を出しますので、どうしても売買手数料が通常の取引に比べて高くなってしまいます。
ただ、これも工夫をすることで、売買手数料をかなり抑えることができます。
会社員や主婦にも無理なくできるデイトレードとは?
それでは、具体的に、どのような売買をすればいいのでしょうか?
ここでは、サラリーマンでも無理なくできる3つの手法をご紹介します。
寄付きで仕掛けて、引けで決済する方法
前日のチャートを見て、トレンドが発生しているようであれば、トレンドの方向に寄付きで仕掛け、引けで決済する方法です。
つまり、上昇トレンドが発生していると思えば、翌日の寄付で成行買い。そして、翌日の引けで成行売りをします。
トレンドの判定基準としては、一般的にはゴールデンクロスやデッドクロス、あるいは、〇日間の高値や安値を抜いたらトレンド発生、といった基準があります。
銘柄特有の癖がありますので、チャートや過去のデータを見て判断します。
デイトレードのタイムラインとしては、以下の通りです。
N日 21時:チャートを見て売りか、買いか判断し、発注。
上昇トレンドであれば買い。
下降トレンドであれば空売りの注文を翌日の寄付き、成行で入れます。
N+1日 12時30分:翌日の昼休みに引け、成行で決済注文
この方法ならば、日中のザラ場(取引時間中)に価格をチェックする必要はありません。
寄付きで仕掛けて、翌日の寄りで決済する方法
ただし、昼休みでも周りの目が気になって注文を出せないという方もいるかと思います。
その場合、一晩、株を持ち越すことにはなりますが、当日の寄付きで仕掛けた株を翌日の寄付きで決済するという方法もあります。
一晩持ち越しますが、毎日24時間で決済しますので、デイトレの一種と言えましょう。
タイムラインとしては、以下の通りです。
N日 21時:持ち株があれば、翌朝の寄付で決済注文。同時に、 チャートを見て売りか、買いか判断し、翌朝の寄付で発注。
上昇トレンドであれば買い。
下降トレンドであれば、空売りの注文を翌日の寄付き、成行で入れます。
このやり方では、夜間に持ち越しますので、NYダウの暴落の時などは1日で10%程度下落するリスクはあります。
ただし、その時に、空売りしていれば、1日で10%の利益になりますので、信用取引であってもレバレッジをかけずに1倍で取引していれば、リスクが極端に大きくなるといったこともありません。
むしろ、トレンドに沿った方向で売買していれば、一晩持ち越すほうが利益が大きくなる可能性があります。
つまり、ダウが暴落すると言っても、よほどの大事件があった場合は別として、ゆるやかに上昇を続けていたのに、ある日突然暴落するというよりも、下降トレンドの途中や終盤で一気に落ちるケースが多いからです。
毎日、この売買を繰り返します。
銘柄は変更してもいいのですが、安定した値動きのある銘柄、数銘柄に絞り、トレンドが発生している時だけ、限定した銘柄だけを売買するほうが簡単です。
これなら、毎日10分ほどしか手間もかかりません。
引けで仕掛けて、翌日の引けで決済する方法
ダウが大きく動いた場合、翌日、大きく窓を空けて寄り付く場合がよくあります。
特に、2020年3月のように連日ダウが暴落している時には、毎日のように窓を空けて急落していきます。
こんな時には、この方法がおすすめです。なにしろ、毎朝、目覚めれば、利益が出ているのですから。
このため、 時間の制約を受けない方には、 引けで仕掛けて、翌日の引けで決済するのが一番のオススメです
タイムラインとしては以下の通りです。
N日 12時30分(本当は、15時直前が一番いいのですが):持ち株があれば、当日の引けで決済注文。 同時に、 チャートを見て売りか、買いか判断し、当日の引けで発注。
上昇トレンドであれば買い。
下降トレンドであれば、空売りの注文を当日の引け、成行で入れます。
毎日、この売買を繰り返します。
デイトレードの売買手数料を安くする3つの方法
ただ、毎月20日×2回=40回/月の売買を繰り返しますので手数料が大きくなります。
手数料を安くするための3つの方法を紹介します。
50万円/日までなら取引手数料が無料の松井証券がベスト
松井証券はなんと1日の約定金額が50万円なら現物株の取引手数料が無料です。
デイトレの場合、買いと売りで1日2回約定しますので、1回当たりの約定金額は25万円までが無料となります。
最低取引単位が100株なら2500円以下の株となります。これらの中から取引量の多い株を選べば、25万円の資金で十分にデイトレが始められます。
資金の多い方には1か月定額の岩井コスモ証券がオススメ
毎日300万円以上を株のデイトレで動かすとなると、1回当たりの取引手数料が2,000円~3,000円にもなります。
これでは、手数料だけで月間4万円~6万円もの費用が発生してしまい、とても利益が出せません。
しかし、岩井コスモ証券の1か月定額制プランならマンスリー50回コースで11,000円の定額です。これなら、1日2回、月に40回売買をするとして、1回当たりの手数料は270円になります。
しかも、1回の取引限度額は信用取引で1億円、現物株で5,000万円なので、ほとんどの方にとっては限度額にひっかからないレベルです。
日経225先物市場で売買をする
あるいは、株式ではなく、日経225先物でデイトレをすることをオススメします。
レバレッジをかけることはあまりオススメしないのですが少ない証拠金で大きな取引ができるということは結果的に少ない手数料で大きな売買ができます。
例えば、筆者が利用しているGMOクリック証券は日経225ミニの手数料が片道37円です。
日経225ミニの場合、日経平均先物価格の100倍が実際の取引金額になります。
日経平均先物の価格が20,000円とすれば、日経225ミニ1枚で20,000円×100倍=2,000,000円の取引をしていることとなります。
そして、200万円の取引が39円の手数料でできます。
これが株式なら、2,000円~3,000円の手数料がかかります。
先物の場合、レバレッジが大きすぎて危険?という話もありますが、レバレッジをかけない、もしくは、低いレバレッジで運用すればリスクは株式と変わりません。
つまり、200万円の取引をするのに最低必要な証拠金は約7万円ですが、200万円の証拠金を入れておけば、危険度は株式と全く変わりません。
また、株式のように決算発表の結果で売り込まれる心配もなく、夜間の市場が開いているため、株よりもリスクを限定できるので、十分な証拠金さえおいておけば、実は、株式よりも安全なのです。
ただ、日経225ミニ1枚につき、100万円の証拠金は確保しておきたいので、資金が少ない方は、松井証券で低位株のデイトレードからスタートされることをオススメします。
デイトレードに適した銘柄とは?
お家騒動があった会社の株を空売り
最初に日産自動車の空売りの例を挙げましたが、お家騒動があった会社の株価は長期下落傾向を示すことが多いものです。
過去の例では、大塚家具や昔のAppleなど。
もう今となっては想像しにくいのですが、あのスティーブ・ジョブズが一時Appleから追い出されたことがあったのですから。そして、Appleは一度、事実上倒産しました。
お家騒動があるから業績や株価が下がるのか?業績が悪化してきているからお家騒動が起こるのか?
どちらか判断が難しいところですが、とにかくお家騒動が起こった時は、空売りの絶好のチャンスです。
今後、市場の拡大が予想される銘柄
2020年3月、連日連夜、ダウも日経平均も下がり続けています。
しかし、いつかは下げ止まります。
そして、今後、市場が大きく拡大すると予想されている会社の株が上昇トレンドに入れば買い出動します。
コロナ騒ぎが落ち着けば、その後は、スマホ業界で5G市場が立ち上がります。
今回のコロナ騒ぎで5G関連銘柄もかなり安値まで落ち込むと予想されます。日経平均が下げ止まり、上昇トレンドに入った時が絶好のチャンスになります。
5G関連銘柄と言われる村田製作所や太陽誘電などの株を今のうちからチェックしておきましょう。