この記事は、これからマイルを貯めようという方のために、「ANAとJALのどちらがお得か?」ということを書いています。
なぜマイルを貯めるのか?
これからマイルを貯めようという方にとって、やはりマイルを貯める目的は、無料で特典航空券を獲得して旅行を楽しもうということだと思います。
マイルは、その他にも、例えば、提携しているWAONポイントに交換したり、あるいは、ANAやJALの航空旅行券やツアー商品の代金にも交換できます。
しかし、やはりお得感で言えば、特典航空券に交換するのが一番です。
ただ、ひとくちにマイルを貯めて旅行したいと言っても、どこへ行きたいか、どのようにしてマイルを貯めるのかは、人それぞれだと思います。
毎日激務に追われているビジネスマンであれば、手間暇かけたくないでしょう。
日常生活の中でクレジットカードを使うだけでマイルを貯めて、休暇が取れたときにハワイやグアムへ行ってゆっくりとリラックスする。そんな使い方が多いでしょう。
お年寄りであれば、もう長時間飛行機に乗って海外に行くよりも国内旅行を楽しみたいと思うかもしれません。
あるいは、陸マイラーと言われる人のように、様々なテクニックを駆使して、とにかくマイルをガンガン貯めたいという人もいるでしょう。
この目的と方法が曖昧なままにマイルを貯めはじめると、マイルの価値が何分の1にも下がってしまいます。
しっかりと自分の目的と貯める方法をチェックしたうえで、どのマイルを貯めるのがいいのかを決めましょう。
マイルを貯める目的と方法
マイルを貯める目的や方法は人それぞれだと思いますが、大きく分けると以下の4通りになると思います。
- 国内旅行がメイン 手間暇がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい
- 海外旅行がメイン 手間暇がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい
- 国内旅行がメイン できるだけ手間暇をかけずにマイルを貯めたい
- 海外旅行がメイン できるだけ手間暇をかけずにマイルを貯めたい
それぞれの最適な方法を説明していきますが、結論から言えば、2018年5月10日では以下の選択がベストです。
国内旅行中心 | 海外旅行中心 | |
手間暇かかってもOK | ANA | ANA |
手間暇かけたくない | マイレージプラス→ANA | SPGアメックス→ANA、又は、JAL |
それでは、それぞれの理由と貯め方を記入していきます。
手間暇がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい
手間暇がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい。
いわゆる陸マイラーと言われる人たちがこれに相当します。
私もこのブログを書くまでは一般人がマイルを貯めるには、
- できるだけ高い還元率のクレジットカードを使う
- クレジットカードのキャンペーンを利用する
- 出張で飛行機に乗りまくる
くらいしか方法がないと思っていました。
外資系の会社に勤めており、営業マンの中には頻繁にアメリカに出張へ行き、マイルを貯めている人もいましたが、私の場合は、内勤だったため、それほど飛行機に乗る機会もありませんでした。
せいぜいクレジット会社のキャンペーンを見つけてはマイルを貯めるという程度だったのですが、それでもアメックスのキャンペーンなどで大量のマイルを貯め、国内旅行や海外旅行を楽しんでいました。
ちなみに、現在(2018年5月10日時点)でもアメックスは最大30,000マイルを獲得できるキャンペーンをしています。
詳細は、こちらの記事を参照してください。
「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード入会で最大50,000マイル獲得可能」
ただし、これ以外にもポイントサイトとクレジットカードを徹底活用すれば、誰でも年間100,00マイル以上ものマイルを貯めてファーストクラスでアメリカやヨーロッパにも行ける方法があるのです。
詳細は、このブログで様々な方法を紹介していますので、参考にしてください。
さて、手間がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい人にとってANAがいい理由はソラチカカードの存在です。
ソラチカカードとは?
通称ソラチカカード呼ばれるANAと東京メトロの提携クレジットカードです。
正式名称は、「ANA To Me CARD PASMO JCB」なのですが、ANAを意味する「ソラ」と東京メトロを意味する「チカ」で、陸マイラーにはソラチカカードと呼ばれています。
クレジットカード単体としての還元率は0.5%とごく一般的なカードと同じであり、それほど高くありません。
ただ、ソラチカカードではメトロポイントも貯まり、そのメトロポイントからANAマイルへの交換率が高い(90%)のです。
しかも、メトロポイントは東京メトロに乗車して獲得するだけでなく、他のポイントサイトで獲得したポイントLINEポイント経由でメトロポイントに交換することもできるのです。
つまり、ハピタスやGetMoney、ちょびリッチなどのポイントサイトで獲得したポイントをLINEポイントからメトロポイント経由でANAマイルに交換すると、1メトロポイント:0.81ANAマイルに交換することができます。
(実は、2018年の3月までは、LINEポイントを経由しなくとも、各種ポイントサイトから直接メトロポイントに交換できたので、ANAマイルの交換レートは90%だったのですが、このルートがなくなってしまったため、交換レートが若干悪くなりました)
JALのマイルにも交換できるのですが、JALの場合、ソラチカカードに相当するようなクレジットカードがないため、
1メトロポイント:0.52JALマイルにしかならないのです。
例えば、各種ポイントサイトでせっせとクレジットカードに申し込み、ポイントを貯め、それをメトロポイントに交換し、20,000メトロポイントを貯めたとしましょう。
この20,000メトロポイントをマイルに交換すると、以下のような結果となります。
- ANAマイル 16,200マイル
- JALマイル 10,400マイル
ご覧の通り、JALではANAの64%のマイルしか貯まらないのです。
必要マイル数そのものについては、JALのほうが若干少ないケースが多いのですが、そもそも60%しか貯まらないので、「手間暇がかかってもいいからガンガンとマイルを貯めたい」という人にとってはANAマイルを貯めるほうが絶対的にお得感があるのです。
これは、国内旅行や海外旅行どちらの場合も同じです。
海外旅行で、かつ、ファーストクラスを利用する場合は、JALでは曜日別割引もありますので、ANAよりもお得感があります。
例えば、北米にファーストクラスで旅行をする場合
JALでは最も安い場合110,000マイルで行けます。
これが、ANAの場合150,000マイル必要です。
JALのほうがANAの73%のマイル数でファーストクラスに乗れるのですが、それを考慮してもソラチカカード経由でマイルに交換したほうが有利なのです。
また、ANAの場合は、上述したようにANAアメリカン・エキスプレスが頻繁にキャンペーンをやっていますので、このキャンペーンを利用すれば、30,000マイル~50,000マイルが比較的簡単に貯まります。
クレジットカード会社のキャンペーンやポイントサイトを利用しなければ、とても100,000マイルものマイルは貯まりません。
東京メトロでの還元率は驚異の14.5%
さらに、東京近郊にお住まいの方だけのメリットですが、東京メトロに乗車してもかなりのポイントが貯まるのです。
どれくらいのポイントが貯まるかと思われるかもしれませんが、
- 平日の1乗車につき5ポイント
- 土休日は1乗車につき15ポイント
「土日のどちらかは東京メトロに1回(往復)は乗る」という方であれば、
15ポイント×2回/週×52週=1,560ポイント/年
ANAマイルへの交換率が81%なので、1,264マイル/年
何か大きな買い物をするわけでもなく、勝手に1264マイルが貯まるのはマイラーにとっては美味しいでしょう。
もちろん、平日、東京メトロに乗りまくっている営業マンであれば、このメトロポイントだけでも年間5000ポイント程度貯まる人もいるでしょう。
東京メトロに1回乗って165円で15ポイントもつきますから、還元率で計算すれば、9%にもなります。
ANAマイルに換算すると、12マイル相当。
1マイルは国内便で使っても約2円相当と言われますから、12マイルは24円。
お金に換算すれば、14.5%という驚異的な還元率となります。
ただ、残念ながら、定期券区間だけの乗車には、このポイントがつきませんので、東京メトロに乗車するだけで年間何万ポイントも貯められるというわけではありません。
国内旅行がメイン できるだけ手間暇をかけずにマイルを貯めたい
しかし、そうは言っても、ポイントサイトでせっせと登録したり、獲得したポイントをマイルに交換するのも時間がかかります。
また、クレジットカードの支払をリボ払いに変更し、マイルの還元率をアップさせる方法もあります。
しかし、クレジットカードの支払をリボ払いに変更し、かつ、リボ払いの金利を最小限に抑えるために毎月リボ払いの支払金額を調整する。これも時間がかかります。
毎日の激務に追われ、とてもそんな細かい作業をしていられないという方も多いかと思います。
そんな方は、高い還元率のクレジットカードを見つけて、全ての支払をそのカードにまとめるといった程度の工夫で効率的にマイルを貯めたいと思われるでしょう。
ここでは、そんな方のために、最も効率のいいクレジットカードをご紹介します。
国内旅行がメインならば、マイレージプラスセゾンカードが最強
あまり馴染みがないかもしれませんが、マイレージプラスはアメリカの航空会社ユナイテッド航空が運営しているマイルです。
理由は分かりませんが、ANAのマイルを使うよりもマイレージプラスのマイルを使って、同じスターアライアンスグループのANAの飛行機に乗ったほうが少ないマイルで旅行に行けてしまうのです。
マイレージプラスを使った場合の必要マイル数
マイレージプラスの場合の必要マイル数は、以下の通りです。
- 800マイル以内 : 片道 5,000マイル 往復 10,000マイル
- 801マイル以上 : 片道 8,000マイル 往復 16,000マイル
800マイルと言われてもピンときませんが、
1マイルは約1.6kmです。
したがって、800マイルは約1,280kmです。
しかも、この800マイルですが、目的地から最終目的地までの直行距離です。
だから、もし、直行便がなく、乗継する場合においても
目的地から最終目的地までの直線距離だけで計算されるのです。
代表的な区間で必要マイル数を記します(ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズン JALの場合はローシーズンではなくレギュラーシーズンでJALカード会員の場合、マイレージプラスはシーズン関係なし)
ANA(ロー、レギュラー、ハイ) | JAL(JALカード、ディスカウント、通常) | マイレージプラス | |
東京⇔大阪 | (10,000 12,000 15,000) | (9,500 10,000 12,000) | 10,000 |
東京⇔札幌 | (12,000 15,000 18,000) | (11,500 12,000 15,000) | 10,000 |
東京⇔那覇 | (14,000 18,000 21,000) | (11,500 12,000 15,000) | 16,000 |
大阪⇔札幌 | (12,000 15,000 18,000) | (11,500 12,000 15,000) | 10,000 |
大阪⇔那覇 | (12,000 15,000 18,000) | (11,500 12,000 15,000) | 10,000 |
赤字が最小必要マイル数
各航空会社の必要マイル数詳細は以下のページを参照ください。
ANA ⇒ シーズン・必要マイルチャート(ANA国内線特典航空券)
JAL ⇒ JALグループ国内線特典航空券 マイル早見表
上記の通り、ほとんどの区間・シーズンにおいてマイレージプラスのほうが必要マイル数が少ないのです。
特に、札幌ならば、東京からでも大阪からでも、東京⇔大阪間と同じ10,000マイルで行けてしまうのです。
マイレージプラスセゾンカードなら、還元率1.5%
しかも、ANAカードの場合、年会費14,000円のゴールドカードでさえ、還元率は1%です。
それがマイレージプラスセゾンカードならば、基本年会費1,500円に加え、年会費5,000円を払ってマイルアップメンバーズ(合計:年間6,500円)になれば、通常の1,000円5マイルに加えて、1,000円10マイルがプラスされて、1,000円15マイルになるのです。
マイルの還元率で言えば、なんと1.5%にもなります。
ちなみに、ダイナースのプレミアムカードなら、ANAのマイルが100円につき2マイルも貯まるのですが、年会費は155,000円(税抜き)。これでは、ちょっと一般人は入会できないような価格です。
全ての決済を1枚のクレジットカードにまとめれば、年間200万円くらいになる人は結構いらっしゃるでしょう。
もし、年間200万円を使うならば、還元率1.5%で年間30,000マイルも貯まります。
これだけマイルが貯まれば夫婦や恋人と一緒に今年は北海道、来年は沖縄といった感じで毎年旅行を楽しめます。
年間100万円であったとしても15,000マイルにもなるのですから、2年に一回は旅行を楽しめます。
詳細は、こちらの記事を参照ください。↓
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海外旅行がメイン できるだけ手間暇をかけずにマイルを貯めたい
それでは、海外旅行がメインの場合でも還元率1.5%のマイレージプラスセゾンカードがベストの選択でしょうか?
海外の場合は、少し事情が異なります。
国際線利用の場合は、逆に、ユナイテッド航空を利用するよりもJALやANAのほうが必要マイル数が少ないのです。
例えば、ハワイに行く場合、
ANAならばローシーズンでは35,000マイル
JALでも40,000マイルから行けますが
ユナイテッド航空では、55,000もかかるのです。
じゃあ、「どのカードを使うべきか」ということですが、SPGアメックスカードをオススメします。
マイレージプラスセゾンカードと違って、こちらは年会費31,000円(税抜)もします。
そして、還元率も実質最大で1.25%しかありません。
ただ、海外旅行を行くことを前提とすれば、年会費31,000支払っても十分におつりがくるだけの特典がついています。
SPGアメックスカードとは?
まず、このSPGカードというのは、スターウッドホテル&リゾートという世界的なホテルグループが作っているスタープリファードゲストクラブカード(SPG)のことです。
元々、スターウッドホテル&リゾートというグループだけのカードだったのですが、その後、マリオットがこの会社も買収。
現在では、マリオットグループのホテルもこのカードで利用できるようになっています。
宿泊時の特典
大きな特典をいくつか紹介すれば、
- 毎年継続時に、SPGホテル一泊一室の無料宿泊特典がプレゼント
- 宿泊時に16時までのレイトチェックアウト
- 部屋のアップグレード
マリオットに至っては、
- ラウンジの無料利用
- 2名まで朝食無料
の特典まであります。
マリオットのような高級ホテルの朝食であれば、通常、3,000円程度するバイキング形式の朝食です。
朝食に3,000円となると、ちょっと注文するのをためらいますね。これが、宿泊時いつも無料になるのです。
毎年継続時に、世界各地のSPGホテル(カテゴリー1~6)で利用できる一泊一室(2名様まで、スタンダードルーム)の無料宿泊特典がプレゼントされます(カードの継続特典なので、初年度は対象外)。
SPGホテルは世界各地にありますが、日本で有名なところで言えば、ウェスティンホテル東京やセントレジス大阪など一泊4万円~6万円もするホテルです。これが毎年無料になれば、それだけでも入会する価値はあります。
海外旅行を前提とするのであれば、当然、飛行機代だけでなく、ホテルの料金も考慮に入れなけばなりません。
それが、このカードを持つだけで、最高級ホテルに最安値のレートで泊れ、かつ、部屋が空いていれば部屋のアップグレードもしてもらえるのです。
100円につき実質1.25マイルが貯まる
さらには、クレジットカードを使うたびに、100円につき1スターポイントを貯められます。
基本的には、1スターポイントを1マイルと交換できるのですが、20,000スターポイントをマイルに変更する毎に5,000マイルのボーナスマイルが付加されるので、実質的には100円で1.25マイルになります。
また、航空会社もほとんどの航空会社のマイルが選べます。JALもANAも選べます。だから、目的地と時期を選んで、最も有利な条件の航空会社が選べます。
しかも、スターポイントはマイルだけでなく宿泊にも利用できます。
また、実質、有効期限もありませんので、4、5年ポイントを貯めて、飛行機代だけでなく、ホテル代も実質無料にするといった使い方もできます。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。↓
「旅行に必携のSPGアメックスを申し込むなら、このポイントサイトから」
ぜひ、自分の旅行先とマイルの貯め方を再検討して、自分に合った適切な方法で旅行を楽しんでください。