「2026年に新NISAの成長投資枠で買った株を売却した。2027年になったら、その枠は復活する?」
「100万円で買った株を150万円で売った場合、150万円分の枠が戻る?」
新NISAでは、保有商品を売却すると、取得金額(簿価)分の非課税保有限度額を翌年以降に再利用できます。
そのため、2025年中に新NISAで保有していた商品を売却した場合、2026年分からその取得金額分の総枠を再利用できます。
ただし、ここで注意したいのが「年間投資枠」と「非課税保有限度額」の違いです。
成長投資枠の年間投資上限は2026年も240万円です。
売却によって100万円の枠が復活したからといって、
240万円+100万円=340万円
まで2026年に成長投資枠で買えるわけではありません。
この記事では、新NISAの成長投資枠を売却した場合、2026年にいつ、いくら枠が復活するのかをわかりやすく解説します。
新NISAの成長投資枠は2027年に復活する?結論を解説
Contents
結論からいうと、2026年中に新NISAで保有していた商品を売却した場合、その商品の取得金額分の非課税保有限度額は2027年以降に再利用できます。
金融庁は、新NISAについて、商品を売却した場合は「翌年以降、売却した商品の簿価(取得金額)の分だけ非課税投資枠が復活し、再利用が可能」と説明しています。
ただし、「復活」という言葉から誤解しやすい点があります。
復活するのは、その年に使える年間240万円の投資枠ではなく、**生涯にわたって利用できる非課税保有限度額(総枠)**です。
2026年に売却した分は2027年から再利用できる
たとえば、2026年に新NISAの成長投資枠で100万円分の株式を保有しており、それを2026年中に売却したとします。
この場合、100万円分の非課税保有限度額は、2027年分から再利用可能になります。
制度上は翌年から再利用できるため、2026年に売ったものが2026年中に復活するわけではありません。
実際に2027年のNISA取引を開始できる日は、証券会社や商品、取引日の扱いなどによって異なりますが、考え方としては**「2026年売却分は2027年の年分から復活する」**と覚えておけばよいでしょう。
楽天証券も、新NISAで商品を売却した場合、取得価格分の非課税保有限度額が翌年に再利用できると案内しています。
復活する金額は売却額ではなく取得金額で決まる
ここは非常に重要です。
復活する金額は、売却したときの金額ではありません。購入したときの取得金額(簿価)です。
たとえば、
100万円で購入
↓
150万円に値上がり
↓
150万円で売却
した場合でも、翌年に再利用できるのは100万円分です。
150万円ではありません。
逆に、
100万円で購入
↓
80万円に値下がり
↓
80万円で売却
した場合も、復活する総枠は原則として取得金額の100万円分です。
つまり、新NISAの非課税保有限度額は現在の時価ではなく、簿価ベースで管理されているということです。
2027年に売却した場合は2028年以降に復活する
同じ考え方で、2026年中に新NISAの商品を売却した場合、その取得金額分を再利用できるのは2027年以降です。
たとえば2027年3月に売っても、2027年12月30日に売っても、その年の年間投資枠がその場で復活するわけではありません。
2027年売却
↓
2028年以降に総枠を再利用
という流れになります。
成長投資枠復活のタイミングと仕組み
新NISAには、大きく分けて2種類の「枠」があります。
1つが年間投資枠。
もう1つが**非課税保有限度額(総枠)**です。
この2つを混同すると、「売ったら240万円の枠が戻ってくる」と誤解しやすくなります。
売却した年には投資枠は復活しない
たとえば2026年に成長投資枠で240万円投資したとします。
その後、そのうち100万円分を2026年中に売却しても、
「100万円売ったから、もう一度100万円買える」
とはなりません。
その年に一度利用した年間投資枠は、売却しても再利用できません。
つまり、
2026年に240万円購入
↓
100万円分売却
↓
2026年中に追加で100万円購入
という使い方はできません。
年間投資枠の240万円は、一度利用すると、その年については消費済みとなります。
復活するのは非課税保有限度額の「総枠」
新NISAには、生涯にわたって利用できる1,800万円の非課税保有限度額があります。
そのうち、成長投資枠として利用できる上限は1,200万円です。
金融庁によると、
- 非課税保有限度額:1,800万円
- うち成長投資枠:1,200万円
となっています。
新NISAで商品を売却した場合に復活するのはこちらの「総枠」です。
たとえば、成長投資枠で累計1,200万円を使い切っていたとします。
そこから取得金額200万円分の商品を売却すると、翌年以降、その200万円分の総枠を再利用できるようになります。
これが新NISAの「枠の復活」です。
利益が出ていても復活する枠は簿価ベース
たとえば、
200万円で購入した株
↓
500万円まで値上がり
↓
500万円で売却
したとします。
売却益は300万円ありますが、翌年に復活する非課税保有限度額は200万円です。
500万円ではありません。
新NISAの総枠は、株価の値上がり・値下がりによって増減するのではなく、取得金額を基準に管理されています。
そのため、含み益が大きくなっても1,800万円の総枠を圧迫することはありません。
これは長期投資家にとって、新NISAの大きなメリットの一つです。
2026年も成長投資枠の年間上限は240万円
2026年時点でも、新NISAの年間投資上限は、
つみたて投資枠:120万円
成長投資枠:240万円
です。
両方を併用すると、年間最大360万円まで投資できます。
復活した枠が年間240万円に上乗せされるわけではない
ここが今回の記事で最も重要なポイントです。
たとえば2026年に、取得金額100万円の商品を売却したとします。
2027年には100万円分の非課税保有限度額が復活します。
しかし、
年間240万円
+復活した100万円
=340万円
を2026年の成長投資枠で投資できるわけではありません。
2026年の成長投資枠の年間上限は、あくまで240万円です。
復活した枠は、「生涯で使える総枠」に空きが戻るものと考えると分かりやすいでしょう。
楽天証券も、復活した枠があっても年間投資限度額を超えて利用することはできないと説明しています。
つみたて投資枠と合わせれば年間最大360万円
2026年も、
成長投資枠:240万円
+
つみたて投資枠:120万円
=
年間最大360万円
まで利用できます。
たとえば、成長投資枠で個別株やETFを購入しながら、つみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てることも可能です。
年間360万円をすべて使う必要はありません。
自分の収入、生活資金、投資経験、リスク許容度に合わせて利用することが大切です。
成長投資枠で保有できる総額は最大1,200万円
新NISAの非課税保有限度額は合計1,800万円ですが、成長投資枠だけで使えるのは最大1,200万円です。
たとえば成長投資枠を毎年240万円ずつ使うと、
240万円×5年間=1,200万円
となります。
ただし、途中で保有商品を売却すれば、その商品の取得金額分が翌年以降に再利用できます。
そのため、新NISAは「一生で1,800万円しか買えない制度」という意味ではありません。
売却と再投資を行えば、生涯の累計買付額が1,800万円を超えることも可能です。
あくまで「同時に保有できる簿価ベースの非課税残高」に上限が設けられている、と考えると理解しやすくなります。
新NISAの成長投資枠を売却するときの注意点
新NISAでは売却後に総枠を再利用できます。
しかし、
「枠が復活するなら、積極的に売ったほうが得なのでは?」
と考えるのは早計です。
売却については、いくつか注意点があります。
未使用の年間投資枠は翌年に繰り越せない
2026年の成長投資枠240万円のうち、100万円しか利用しなかった場合、残り140万円を2027年に上乗せすることはできません。
2027年になれば、年間投資枠は改めて240万円です。
したがって、
2026年未使用分140万円
+2027年240万円
=380万円
とはなりません。
年間投資枠は、毎年独立しています。
旧NISAの商品を売却しても新NISAの枠は復活しない
2023年までの一般NISAやつみたてNISAで購入した商品は、新NISAとは別枠で管理されています。
そのため、旧NISAで保有している商品を2026年に売却しても、新NISAの1,800万円の非課税保有限度額が復活するわけではありません。
売却による総枠再利用の対象となるのは、2024年以降の新NISAで取得した商品です。
旧NISAの商品と新NISAの商品は分けて考えましょう。
枠を復活させるためだけに売却する必要はない
新NISAでは売却すれば翌年以降に枠を再利用できます。
しかし、枠を復活させること自体を目的に、保有している優良資産を売却する必要はありません。
NISA最大のメリットは、運用益や配当などを非課税で長期運用できることです。
長期的に成長すると考えている株式や投資信託を保有しているのであれば、
「枠を空けたいから売る」
のではなく、
「この商品を今後も保有する投資合理性があるか」
で判断することが重要です。
売却すべきかどうかと、NISA枠をどう使うかは分けて考えたほうがよいでしょう。
まとめ|2026年売却分は2027年から取得金額分を再利用できる
新NISAの成長投資枠を売却した場合のルールを整理すると、次のようになります。
- 2026年に売却した商品は、取得金額分の総枠を2027年以降に再利用できる
- 復活額は売却価格ではなく取得金額(簿価)で決まる
- 2027年に売却すれば、再利用できるのは2028年以降
- 売却した年の年間投資枠は復活しない
- 2026年の成長投資枠は年間最大240万円
- 復活した総枠が240万円に上乗せされるわけではない
- つみたて投資枠と合わせた年間投資上限は360万円
- 非課税保有限度額は合計1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円
- 旧NISAの商品を売っても新NISAの総枠は復活しない
特に覚えておきたいのは、
「売却すると翌年に戻るのは年間投資枠ではなく、取得金額分の非課税保有限度額」
という点です。
2026年に100万円で購入した商品を150万円で売却したなら、2027年以降に再利用できる総枠は100万円。
しかし、2027年に成長投資枠で新たに投資できる年間上限は、復活分にかかわらず240万円です。
この2つの枠を区別しておけば、新NISAの売却・再投資ルールはそれほど難しくありません。
参考
本記事は2026年9月時点の金融庁「NISA特設ウェブサイト」「NISAを知る」「よくある質問」などの公表情報をもとに作成しています。制度変更の可能性もあるため、実際に取引する際は金融庁や利用している金融機関の最新情報をご確認ください。
10倍株発見のための無料プレゼント
AIに「おすすめ株」を聞くだけでは、投資力は身につきません。
大きく伸びる企業には、共通する「成長の構造」があります。
無料PDF2点を用意しました。
①10倍株発見のための5層フィルター
②MonotaRO構造分析レポート AIで企業を分析し、自分の根拠で投資判断をしたい方へ。 ↓無料で受け取る