ダウ

先物取引とは?

先物取引の概要

先物取引とは将来の売買について、あらかじめ現時点で約束をする取引のことです。

現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、実際の売買を行います。

例えば、分かりやすいモデルで言えば、A子さんがあるジュエリーショップで素晴らしいゴールドのネックレスを見つけました。価格は10万円です。

ただ、その時点では、10万円の余裕がありませんでした。半年後にボーナスが入れば10万円ならば買うことができそうです。

ただし、金の価格は日々変動していますので、現在、10万円のネックレスが半年後には12万円になるかもしれません。A子さんは、12万円になると、ちょっと買えないと思っています。

もちろん、金の価格が下がって、半年後には8万円になっているかもしれませんが、未来のことは誰にも分かりません。

A子さんがジュエリーショップのオーナーに相談したところ、今、手付金1万円を支払って購入予約すれば、半年後に金の値段が上がっても下がっても、残り9万円を支払えば、ゴールドネックレスを引き渡してもらえることとなりました。

つまり、これが、現時点では売買の価格(10万円)や数量(ゴールドネックレス1個)などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行う先物取引です。

世界最初の先物取引は江戸時代に大阪から

元々、世界最初の先物取引は江戸時代に大阪・堂島の堂島米会所で始まったと言われています。

当時は、まだ物流網や情報網が今ほど発展していなかったため、お米を収穫してから、実際に市場に出回るまでにはかなりの日数を必要としました。

凶作になれば米価は値上がりしますが、豊作になれば米価は値下がりします。せっかく大量のお米を持っていてもお米を持っている間、あるいは、船で輸送している間に米価が大幅値下がりして、大損をする可能性があります。

このリスクを防ぐために、現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行うという先物取引市場が発達していきました。

もちろん、市場ではリスクヘッジだけでなく、売買の変動差益を目的に投資をする人々もいます。こうして、世界中でガソリンなどの商品だけではなく、FXダウ日経平均などの様々な金融商品の先物市場が作られていきました。

日経平均とは?

日経平均とは日本の株式市場の代表的な指標です

現在、東京証券取引所第一部に上場する約2000銘柄の株式のうち225銘柄を対象にしているため、日経225とも呼ばれます。東京証券取引所が制定している株価指標のように思われますが、日本経済新聞社が選定し算出している指標です。

日経平均先物取引(日経225先物取引)とは?

そして、この日経平均という株価指数の先物取引が日経平均先物(もしくは日経225先物と呼ばれる)市場であり、大阪取引所に上場されています。

日経平均先物取引(日経225先物取引)の実際の取引

通常の株の売買と同じく、これから日経平均が上昇すると思えば、日経225を買い、下落すると思えば、株の信用取引売建(空売)と同様に日経225を売ります。

例えば、2020年5月現在、日経平均は20,000円前後で推移しています。

20,000円で購入して、20,500円で売却すれば20,500円-20,000円=500円が売買差益となります。

日経225を取り引きするためには、いくら資金が必要?

株式の場合であれば、現物取引ならば、1,000円の株を1,000株購入しようとすれば、1,000円×1000株=1,000,000円が必要となります。

また、信用取引の場合であれば、委託保証金の3.3倍まで取引ができますので、1,000,000円を預けておけば、1,000円の株であれば、3,300株まで購入できます。

さて、日経225の場合は、どうなるでしょうか?

株式の場合は取引単位が「株」で、ほとんどの銘柄の最低取引単位が「100株」からとなっています。

日経225では取引単位が「枚」で、最低取引単位は「1枚」からです。

ただし、ラージとミニの2種類があります。

日経225ラージとミニの取引金額

ラージ1枚の取引金額:日経平均の1,000倍

2020年5月現在、日経平均は20,000円前後で推移していますので、20,000円で日経225を買えば、20,000円×1,000倍=20,000,000円の取引をしていることとなります。

もし、ラージ1枚を20,000円で買い、20,500円で売った場合の利益は、(20,500円-20,000円)×1,000倍=500,000円の利益となります。

これは、ほとんどの個人投資家にとっては、大きすぎる金額と思われます。

ミニ1枚の取引金額:日経平均の100倍

こちらはラージの1/10の金額となります。

20,000円で日経225を買えば、20,000円×100倍=2,000,000円の取引をしていることとなります。

これでも、一般個人投資家にとっては、かなり大きな金額と思われます。これから日経225を開始するならば、まずは、日経225ミニから取引することをオススメします。

日経225を開始するには、いくらの証拠金が必要

株の信用取引の場合は、およそ証拠金の3.3倍までの取引ができますが、日経225の場合、SPAN証拠金に基づいて、毎週、必要な証拠金の額が計算されます。

SPAN証拠金とは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)によって1988年に開発された証拠金計算方法およびそのシステムにより計算される証拠金です。

毎週、SPAN証拠金は変動しますが、相場が荒い時は証拠金も高くなり、落ち着いている時は低くなります。

2020年5月17日の週では、ラージで1,020,000円ミニで102,000円となっています。

このSPAN証拠金に証券会社がそれぞれ係数(100%や120%)をかけて最低証拠金を決めています。

したがって、ミニの場合であれば、約10万円の証拠金を預けておけば、200万円の取引ができることとなります。

信用取引であれば、保証金の3.3倍までの取引ですが、日経225ミニの場合は、約20倍前後と非常に大きな金額の取引ができます。

追証とは?

日経225は証拠金取引なので、証拠金の額が各証券会社が定める最低証拠金の金額を下回ったときは、追加の証拠金を入れる必要があります。

追加で担保の差入れが必要となった状況のことを追証と呼びます。

オススメの証拠金額は?

日経225ミニならば、2020年5月17日現在、SPAN証拠金の額が102,000円ですので、120,000円も預けておけば、取引を開始できます。

しかし、これでは、日経平均が200円動けば、追証が発生してしまいます。

それでは、いくらの証拠金が適切なのでしょうか?

多くの成功したアメリカの投資家は1回当たりの損失は投資資金の2%以内に抑えるように勧めています。

投資資金が100万円ならば、100万円×2%=1回当たりの損失を2万円以内に抑えるべきということとなります。

日経225ミニは、日経平均の100倍の取引金額になりますので、ミニ1枚で1回当たりの損失を2万円以内に抑えようとすれば、20,000円÷100倍=200円となります。

これらのことを考慮すると、日経225ミニ1枚当たり、以下の証拠金を準備することをオススメします。

証拠金(日経225ミニ1枚当たり):100万円
ストップ幅:200円

仕掛け値より200円逆行すれば、損切手仕舞いするように逆指値注文を置くようにします。このやり方なら、危険と言われる先物取引でも、通常の現物株と何ら変わらないリスクで投資が続けられます。

限月について

株の場合は、一度、株を購入すれば、何年保有しても構いません。世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏のように一度購入すれば、10年以上売らない投資家もいます。

しかし、日経225の場合は、満期があります。

この満期月のことを限月とよび、満期日のことをSQと言います。そして、各限月の第二金曜日の前日までしか取引できません。この時までに売買していなければ、強制決済されてしまいます。

また、限月はミニでは毎月ありますが、ラージでは3月、6月、9月、12月の年4回となります。

したがって、日経225を売買する場合は、「ラージか、ミニ」、「限月」を選んで注文を出します。

日経225先物の取引時間

日経225の取引時間は下の表の通りとなり、海外投資家を意識し、株式よりもはるかに長い時間となっております。

日中 夜間
オープニング8:45 16:30
ザラバ       8:45~15:10  16:30~翌5:25
プレ・クロージング 15:10~15:15 翌5:25~5:30
クロージング 15:15  翌5:30

ダウが大きく動いた時には、多くの株が窓を空けて寄付き、思わぬ損失になることがあります。日経225の場合は、夜も動いていますので、適切なストップを入れておけば、損失が限定できるというメリットがあります。

日経225のオススメの証券会社

GMOクリック証券

現在、筆者がメインで利用している証券会社です。

日経225だけでなく、株式・FXはもちろんCFDなど非常に多くの商品・サービスを取り扱っています。また、ほとんどのケースにおいて手数料も最安値水準にあります。

日経225手数料:ラージ200円 ミニ34円

参考(SBI証券、楽天証券:ラージ250円 ミニ35円)

さらに、株式では貸株などにも対応しており、かつ、チャートも見やすくシステムトレードにも最適など、非常に多くのメリットを持った証券会社です。

≪GMOクリック証券≫現物取引手数料1約定ごとプラン88円(税込96円)~!1日定額プラン213円(税込234円)~!

ライブスター証券

日経225の手数料は、GMOクリック証券もかなり安いのですが、ライブスター証券はさらに安いのが魅力。

日経225手数料:ラージ191円 ミニ33円

また、IFDやOCO注文など様々な注文方法に適応しているのも強みのひとつです。