長く働くために必要な「筋トレ」「野菜中心の食生活」「有酸素運動」──成人病を遠ざける自己管理術

2019年、「年金2,000万円問題」が日本中で話題になりました。モデル世帯でさえ、年金だけでは老後の生活に月々5.5万円が足りなくなるという試算は、当時の私たちに大きなインパクトを与えました。

そして2025年の今、2040年に65歳を迎える人たちは、物価上昇や年金制度の変化を考慮すれば、月10万円前後の不足も現実味を帯びてきています。

これはもはや、政治の力だけでは解決しきれない問題です。私たち一人ひとりが、「自分の生活は自分で守る」という覚悟を持たなければなりません。


健康こそ、最強の資産

「長く働き続けるには、健康が最重要」

そう実感するようになったのは、私自身が50代後半に差し掛かった頃からです。

スキルアップも大切ですが、体を壊せばすべて台無し。病気にならずに長く働けることが、最大のリスク対策であり、最大の資産形成につながると感じるようになりました。


ジムに通う vs 自宅でできるキャリステニクス

〜お金をかけずに体を変える方法とは?〜

「そろそろ健康のために運動を始めたい」「体を引き締めたい」──そう思ったとき、まず浮かぶのが「ジムに通う」という選択肢ではないでしょうか。

確かに、設備が整ったジムでトレーナーの指導を受けながらトレーニングするのは理想的に見えます。しかし、ジム通いには時間とお金のコストがかかるという現実もあります。

◆ ジムに通うメリットとデメリット

【メリット】

  • 豊富なマシンが使える(部位別に細かく鍛えられる)
  • トレーナーの指導を受けられる(フォームの矯正など)
  • モチベーションが維持しやすい(周りの目・環境)

【デメリット】

  • 月額費用(5,000円〜10,000円前後)がかかる
  • 通うための時間が必要(往復+準備などで1〜2時間)
  • 混雑している時間帯は自由に使えないことも
  • 雨の日や忙しい日は「今日はやめておこう」となりがち

つまり、「費用」や「通う時間」にハードルを感じる人にとっては、ジム通いが長続きしない原因になることが多いのです。


キャリステニクス(自重トレーニング)とは?

そこで注目したいのが、**自宅で手軽にできる「キャリステニクス(Calisthenics)」**です。日本では「自重トレーニング」とも呼ばれます。

腕立て伏せ、スクワット、懸垂、プランクなど、自分の体重を負荷に使って鍛えるトレーニング法で、特別な器具やジムは不要。マット1枚あればどこでも始められるのが魅力です。


◆ キャリステニクスのメリットとデメリット

【メリット】

  • 費用ゼロ! マットや懸垂バーがあれば十分
  • 時間を選ばない! 朝でも夜でも自分のペースでOK
  • 全身を連動して鍛えられる!(自然な動作で筋肉がつく)
  • 器具が少ないぶん、怪我のリスクが低い
  • 継続しやすい(「今日は5分だけ」といった柔軟な調整が可能)

【デメリット】

  • 最初はフォームが自己流になりやすい(→ YouTubeや本で補強可能)
  • 負荷調整が難しい(→ 徐々に難易度を上げるプログラムで対応)
  • 筋肥大(ボディビル的な筋肉)はしにくい

とはいえ、「健康を維持する」「引き締まった体を作る」「老化を遅らせる」などの目的であれば、キャリステニクスだけでも十分に効果が期待できます。


◆ お小遣いの少ない人にこそ、キャリステニクス!

正直な話、私も「月1万円のジム代はちょっとキツい」と思っていました。特に仕事をしながら老後資金を貯めようとするなら、固定費の見直しは重要なポイントです。

キャリステニクスなら、初期費用はマットやチューブで数千円程度。一度そろえれば、その後の費用はゼロです。

それでいて、以下のような成果が得られます:

  • 体重が落ちる(私は2ヶ月で2kg減)
  • 筋肉がつく(懸垂の回数が増えた)
  • 気分が前向きになる(ストレス解消)
  • 睡眠の質が上がる
  • 医療費も将来減らせる

「健康でい続ける=お金を守ること」にもなるのです。


◆ まとめ:継続できる方法が、最強の健康法

ジム通いも素晴らしい選択肢ですが、自宅でできて、毎日続けられて、コストもかからないキャリステニクスは、特に初心者やお金をかけたくない人にとって非常に魅力的です。

「自分の体は、自分で守る」

この気持ちさえあれば、場所も道具も最低限でOK。健康は“投資”であり、継続が最大のリターンになります。

今日から始めてみませんか?マット1枚と自分の体だけで、新しい未来が切り開けるかもしれません。

参考にしているのは、こちらの書籍:

👉 キャリステニクスの入門書(Amazonリンク)

見た目はハードルが高そうに感じるかもしれませんが、初心者向けに丁寧なステップで紹介されており、女性や中高年にも実践しやすい構成です。

継続することで、将来の「寝たきり」や「要介護」リスクを大幅に減らすことができます。


野菜中心の食生活:腸と血管を整える第一歩

私は、朝と昼は野菜中心の食事に変えています。特別なダイエットではなく、「肉や炭水化物を制限する」のではなく、「野菜を主役にする」感覚です。

例えば:

  • 朝:ささみ+野菜スープ
  • 昼:サラダ+チーズ+全粒粉パンやスープパスタ
  • 夜:炭水化物少なめ、野菜と魚中心の和食系メニュー

この2ヶ月で体重は約2kg減少、体脂肪率も着実に落ちています。目標は67kgから63kgへの4kg減ですが、無理なく減量できています。

野菜中心の食生活には以下の効果があります:

  • 悪玉コレステロール(LDL)の低下
  • 食後の血糖値上昇を抑える
  • 便通改善で腸内環境アップ
  • 食物繊維・ビタミン・ミネラル補給

結果として、成人病(生活習慣病)の予防につながるのです。


有酸素運動:TVを見ながらできる「踏み台昇降」

私が実践している有酸素運動は「踏み台昇降」です。Amazonで踏み台を購入し、TVを見ながら30〜45分程度昇降運動をしています。

👉 踏み台昇降ステップ(Amazonリンク)

これが意外に効きます。膝や腰への負担が少なく、ウォーキングと同じような脂肪燃焼効果が得られます。さらに、

  • 心肺機能の向上
  • 睡眠の質の改善
  • ストレスの軽減
  • 血流改善

といった効果もあり、運動後の程よい疲労感が、アルコールに頼らない入眠にもつながっています。


生活習慣を変えるだけで、成人病リスクはここまで下がる

厚生労働省や米国CDCの研究によれば、生活習慣を改善することで成人病のリスクは30〜50%も下がると報告されています。

病気主な予防効果データ・調査例
糖尿病体重を5〜7%減らすことで発症リスクが58%減米国DPP研究
高血圧有酸素運動週150分で5〜8mmHg下げる米国心臓協会
脂質異常症食事改善でLDLコレステロール大幅減厚生労働省指導要領

つまり、筋トレ+食事+有酸素運動という組み合わせは、単なる「体づくり」にとどまらず、命に関わる病気を防ぐ投資でもあるのです。


最後に:人生100年時代、今こそ「健康投資」を

私は今、60代から、ブログ再開や新しい運動・食生活の習慣づけなど、人生を再設計するような日々を送っています。

その中で痛感しているのは、

「健康があれば、なんでも挑戦できる」という事実。

医療費もかからず、毎日が快適で、働くことにも前向きになれる。健康は、**人生100年時代を生き抜くための「土台」**です。

これからの不安な時代を乗り越えるためにも、今日からできることを少しずつ始めてみてはいかがでしょうか?


関連リンク:

📘 キャリステニクス入門書(Amazonリンク)
🪜 踏み台昇降ステップ(Amazonリンク)


✏️ 次回予告

次回は、「自宅トレーニングを継続するコツ」や「運動・食事・睡眠の関係性」について詳しく紹介していきます!