SBI証券の口座開設で迷わない、必要なものと配当金の設定

SBI証券の口座開設では、本人確認方法に合う書類と、受信できるメールアドレスを準備します。初期設定で使う本人名義の銀行口座の情報も、手元にそろえておきましょう。

ただ、必要なものが分かっても、「特定口座は源泉徴収ありでよいのか」「配当金はどの方法で受け取るのか」と、選択肢で迷うことがあると思います。税金に関わる項目は、意味を確かめてから選びたいところです。

私もSBI証券を利用していますが、NISA制度が始まる前に口座を開いたときは、配当金の受取方法で迷いました。この記事では、その経験と現在の公式情報を基に、必要なものから申込みの5つの手順、口座の選び方、配当金の設定までを整理しています。

手元の書類と、申し込む口座の種類から確認していきましょう。

※2026年10月14日に確認した公式情報を基にしています。成人の個人向け口座を中心に説明します。画面や必要書類は変更される場合があるため、実際の申込画面の案内も確認してください。

口座開設に必要なものは?

本人確認のための書類、メールアドレス、本人名義の銀行口座の情報を準備します。スマートフォンで手続きする場合は、撮影やカードの読み取りができるかも確かめておきましょう。

本人確認の方法に合わせて書類をそろえる

必要書類は、どの方法で本人確認をするかによって変わります。マイナンバーカードを使う場合でも、アプリで読み取る方法と、保存した画像を提出する方法を同じに考えないようにしましょう。

本人確認の方法準備するものの例確認する点
アプリでカードを読み取るマイナンバーカード、NFC対応スマートフォンカードの暗証番号と端末の対応状況
その場で書類と顔を撮影するマイナンバーカード、または通知カードと運転免許証申込画面から撮影を進める
保存画像の提出や郵送を利用するマイナンバー確認書類と、指定された本人確認書類書類の種類・点数と郵送物の受取り

※↔スワイプして表を見る

通知カードなどを使う場合は、現在の氏名・住所と書類の記載が一致しているかを確認してください。2025年12月2日以降、健康保険証は本人確認書類として利用できません。健康保険資格確認書とは区別して準備します。

書類を集める前に、SBI証券の必要書類・提出方法の案内で、自分が利用する方法に合う組み合わせを確認しましょう。

メールと本人名義の銀行口座も準備する

メールアドレスは申込みの認証や連絡に、銀行口座は出金先の登録に使います。銀行名・支店名・預金種別・口座番号が分かるものを用意してください。

ここで登録する「振込先金融機関口座」は、証券口座からお金を出すときの受取先です。家族名義の口座ではなく、自分名義の口座を指定します。

出典:SBI証券「口座開設のお申し込みの際にご用意いただくもの」

特定口座とNISAはどう選ぶ?

特定口座とNISA口座は併用できます。特定口座は課税される取引の損益計算を証券会社に任せる仕組み、NISA口座は対象商品の利益について非課税制度を利用するための口座です。

「NISAを使うから特定口座は選べない」と考える必要はありません。課税される取引をどう管理するかと、NISAを利用するかを、それぞれ判断します。

総合口座で特定口座とNISAを併用し、購入時に預り区分を選ぶ

源泉徴収あり・なしは納税の方法が違う

税金の計算や納付の手間を減らしたい方は、特定口座の「源泉徴収あり」を検討できます。証券会社が売買損益を計算し、税金を差し引いて納めるため、その口座の取引については原則として確定申告が不要です。

私が選んでいるのも「源泉徴収あり」です。確定申告の手間をできるだけ減らしたいと考えたためです。

口座の種類売買損益の計算譲渡益に対する納税
特定口座・源泉徴収あり証券会社が行う証券会社が源泉徴収。原則、確定申告不要
特定口座・源泉徴収なし証券会社が行う原則、自分で確定申告して納税
一般口座自分で行う申告の要否を確認し、必要な場合は自分で申告・納税

「源泉徴収なし」は、税金がかからないという意味ではありません。特定口座年間取引報告書を使えるものの、申告や納付は自分で判断して進めます。

出典:SBI証券「源泉徴収あり・なしの違い」、SBI証券「預り区分について」

源泉徴収ありでも、他の証券会社の取引と損益を通算したい場合や、損失を翌年以降に繰り越す制度を利用する場合には、確定申告が必要です。個別の申告判断は、税務署や税理士に確認してください。

出典:SBI証券「特定口座(源泉徴収あり)でも確定申告が必要ですか?」

NISAは他社での開設状況を確認する

初めてNISAを利用し、SBI証券で始めると決めているなら、総合口座と同時に申し込めます。一方、他の証券会社や銀行にNISA口座がある方は、金融機関変更の手続きが必要かを先に確認します。

NISAで新たに買い付ける金融機関は、同じ年に複数へ分けられません。「つみたて投資枠は銀行、成長投資枠はSBI証券」という使い分けもできません。

金融機関の変更は年単位で可能ですが、その年に変更前の金融機関で既にNISAの買付けをしていると、その年分の変更はできません。どこで開設したか分からない場合は、税務署への相談や、一定の条件を満たす方ならe-Taxでの確認ができます。

出典:金融庁「NISAのよくある質問」

NISAの申込み前に確認すること

他社にNISA口座があるか、今年すでに買付けをしたかを確認しましょう。分からないまま重複して申し込むと、税務署の審査で開設が認められない場合があります。

長期保有でも購入時の口座区分を確かめる

長く保有するつもりの商品でも、購入前にNISA・特定・一般のどの区分で買うかを確認します。NISA口座を開いてあるだけで、すべての注文が自動的にNISA扱いになるとは考えないでください。

私の場合、資産が数千万円以上あるため、新NISAの年間投資枠だけでは投資する資金を収められません。毎年NISA枠を使い切り、それを超える分は特定口座で保有しています。

基本は成長株の長期投資です。翌年のNISA枠が使えるようになったら、特定口座で保有している株を売却し、同じ銘柄をNISAで買い直しています。保有したい企業は変えず、購入する口座を変える方法です。

これは、特定口座の株をそのままNISAへ移す手続きではありません。約定(注文の成立)後の預り区分は変更できず、売却と新たな購入が必要になります。

出典:SBI証券「預り区分の変更について」

この買い直しは私自身の運用例で、誰にでも有利になる方法ではありません。特定口座での売却益には原則として課税され、売値と買値が同じになる保証もありません。税金や買付余力を確認し、残っているNISA枠の範囲で判断する必要があります。

出典:国税庁「株式等を譲渡したときの課税」

個別株の購入に使うのは成長投資枠で、年間上限は240万円です。つみたて投資枠と合わせた年間360万円の全額を個別株に使えるわけではありません。対象商品であることに加え、年間投資枠と非課税保有限度額の残りも確認します。

出典:金融庁「NISAを知る」

NISAには、損失を課税口座の利益と相殺したり、翌年以降へ繰り越したりできないという制約もあります。非課税という利点と、損失が出た場合の扱いを理解して使いましょう。

出典:金融庁「NISAガイドブック」

口座開設を進める5つの手順

ネットで申し込む場合は、メール登録、情報入力、本人確認、審査後の案内の受取り、初期設定の順に進めます。SBI証券の公式案内は4ステップですが、この記事では最初の申込みを二つに分けて説明します。

①メールアドレスを登録する

SBI証券の公式サイトから口座開設へ進み、メールアドレスを入力します。届いた認証コードを申込画面に入力して、次へ進みましょう。

普段から確認している、自分が受信できるアドレスを使います。届かない場合の確認点は、後の「認証メールが届かないとき」に整理しています。

②情報を入力して口座の種類を選ぶ

氏名・住所などを入力し、特定口座やNISAの申込みを選択します。本人確認書類と記載が一致しているか、送信前に読み返してください。

規約を確認して申込みを進め、ネットでの開設時に発行されるユーザーネームとログインパスワードを安全に保管します。以降の手続きでも使うため、申込完了画面を閉じる前に確認しましょう。

③本人確認書類を提出する

口座開設状況画面から、本人確認の方法を選びます。カード読取方式なら案内されたアプリで読み取り、撮影方式なら画面の指示に従って書類と顔を撮影します。

カードの読み取り後は、ブラウザの口座開設画面へ戻り、完了の操作まで進めてください。アプリで読み取れたことと、申込画面で提出が完了したことを分けて確認すると、途中のまま止まるのを防げます。

出典:SBI証券「インターネット上で口座開設の手続きを完結させる場合」

④審査後の案内を受け取る

書類の審査後、選んだ方法で取引パスワードに関する案内を受け取ります。メールの場合は設定の案内に従い、郵送の場合は届いた書面を確認します。

ログインパスワードと取引パスワードは用途が異なります。どちらを求められているかを画面で確認し、混同しないようにしましょう。

⑤初期設定を完了する

職業や勤務先、出金先の金融機関、投資方針など、画面に表示される項目を登録します。投資経験や資産状況は、実際の状況に合わせて回答してください。

追加の取引口座の案内が表示されても、利用する予定がなければ、その場で申し込む必要はありません。現物株や投資信託から始める方は、まず総合口座の手続きを完了させましょう。

手順全体の確認:SBI証券「口座開設の流れ」

口座開設でつまずいたときの確認点

手続きが止まったときは、「メール認証」「書類提出」「審査・通知」のどの段階かを確認します。エラーの文言を控えると、公式FAQを探したり、サポートに問い合わせたりするときに状況を伝えられます。

認証メールが届かないとき

入力したアドレスの誤り、迷惑メールへの振り分け、受信拒否設定、メールボックスの容量を確認します。受信画面の更新やメールアプリの再起動も試してください。

SBI証券では、既に登録されているメールアドレスを口座開設時に入力すると、認証コードが送られない場合があります。以前申し込んだ記憶がある方は、その状況も含めて公式案内を確認しましょう。

確認先:SBI証券「認証コードが届きません」

書類の撮影やカード読取で止まるとき

書類の文字が読めるか、氏名・住所が入力内容と一致しているか、有効期限内かを確認します。撮影では光の反射やピンぼけを避け、必要な面を画面の案内どおりに提出してください。

保存画像をアップロードする方法では、ファイル形式や容量の条件もあります。SBI証券の案内では、1ファイル8MB以内のJPEG・GIF・PNG・BMPが対象です。スマートフォンで保存した画像が、そのまま対応形式になっているとは限りません。

確認先:SBI証券「本人確認書類と提出時の注意事項」

カード読取方式では、NFC対応端末か、カードをかざす位置が合っているかを確認します。読み取り位置は端末ごとに異なるため、アプリの案内を見ながら操作しましょう。

審査や通知の状況が分からないとき

「ネットで口座開設」を選んだ場合は、口座開設状況画面で進み具合を確認できます。メールだけを待つのではなく、画面上に追加の手続きや確認事項がないかも見てください。

郵送での開設は同じ状況画面で確認できないため、届く書類や公式の窓口で確認します。通知が来ないことだけで審査に落ちたと判断せず、申込方法・申込日・表示されている内容を整理して問い合わせましょう。

確認先:SBI証券「口座開設の手続き状況を確認する方法」

口座開設には何日かかる?

オンラインで所定の本人確認を行う場合、総合口座は最短翌営業日から取引できます。ただし、書類の確認や郵送物の受取りなどにより、日数は変わります。

手続き公式案内の目安日数の見方
総合口座・対応するオンライン手続き取引開始まで最短翌営業日最短の場合。初期設定などの完了も必要
総合口座・郵送での手続き書類到着から審査完了まで10日程度かかる場合がある申込日からの日数ではなく、郵送にかかる時間は別
NISAの本審査税務署での確認を含め1~2週間程度総合口座の審査とは別に考える

※↔スワイプして表を見る

出典:総合口座の案内、郵送手続きの目安、NISA口座開設の流れ

NISAには、税務署の確認が終わる前に取引できる仮開設の仕組みがあります。ただし、他社との重複などで本審査が認められないと、仮開設中の買付けは当初から一般口座で行った課税取引として扱われます。

他社での開設状況に不安がある方は、状況を確認し、本審査完了の通知を待ってからNISAの取引を始めましょう。「総合口座が使える」と「NISAの本審査が終わった」は別の状態です。

初期設定で確認しておきたいこと

初期設定では、登録情報を入力するだけでなく、出金先・ログイン時の認証・配当金の受取方法を確認します。ポイントや銀行連携などは、そのあとで利用目的に合わせて選びましょう。

出金先とセキュリティを確認する

出金先の銀行口座と連絡先が正しく登録されているか、入力内容を確認します。同時に新しく申し込んだ提携銀行の口座は、初回の出金先登録に使えないため、手元の既存口座を準備してください。

初期設定では、職業・勤務先のほか、該当する方は会社関係者としての登録も必要です。上場企業に勤めているなどの項目は、画面の条件を読んで回答します。

出典:SBI証券「初回ログイン時の初期設定の流れ」

ログインについては、利用するサイトやアプリに応じて、パスキーなどの認証設定を確認します。パスワードの使い回しを避け、端末やアプリも更新しておきましょう。認証方法を変更したら、自分の端末でログインできることまで確かめてください。

確認先:SBI証券「不正なアクセスを防止するための対策」

国内株の配当金は受取方法も確認する

NISAで購入した国内上場株式の配当金を非課税で受け取るには、「株式数比例配分方式」を選びます。これは、保有株数に応じて証券会社の口座で配当金を受け取る方法です。国内上場外国株式など適用対象外もあるため、ここでは国内企業の上場株式を想定しています。

私がSBI証券の口座を開いたのは、NISA制度が始まる前でした。そのときに迷ったのが、配当金の受取方法です。選択肢を見ても、どれを選べばよいのか迷いました。

今から新NISAで国内株を買う方には、非課税で配当金を受け取れる設定になっているかを確認してほしいと思います。株式数比例配分方式以外で受け取ると、NISAで保有している株でも配当金は非課税になりません。

受取方法は、配当の権利確定日までに登録を済ませておきます。NISA口座だけに適用する設定ではなく、特定口座や一般口座で保有する株の配当金の受け取り方にも関わります。ただし、受取方法をそろえても、課税口座の配当金まで非課税になるわけではありません。

現在の設定は、ログイン後の「My設定」から「お取引関連・口座情報」へ進み、「配当金受領サービス」欄で確認・変更できます。権利確定日の直前に慌てないよう、取引を始める前に確認しておきましょう。

出典:SBI証券「NISAの国内上場株式の配当金を非課税にするための登録」

ポイントや銀行連携は必要に応じて選ぶ

ポイントサービスや銀行連携は、自分が使うサービスに合わせて設定します。開設時に表示された案内を、すべて申し込む必要はありません。

ポイントは、申込みに加えてID連携などが必要になる場合があります。ポイント名を選んだだけで設定完了と思わず、利用条件を確認してください。

銀行の自動振替サービスやクレジットカードによる積立も、入金・積立の方法を決めてから検討できます。最初からサービスを増やすより、どこから資金を入れ、どこへ出金するかを説明できる状態にしておくと、管理しやすくなります。

確認先:SBI証券「同時申し込み後のお手続きのご案内」

取引を始める前の確認

  • 本人確認と初期設定が完了している
  • 出金先と連絡先に誤りがない
  • 利用する端末で認証・ログインができる
  • NISAを使う場合は、開設状況・購入時の預り区分・配当金の受取方法を確認している

よくある質問

口座開設料や口座管理料はいくらですか?

口座開設料と口座管理料は無料です。ただし、口座を持つ費用と、商品を売買・保有するときの手数料は別なので、取引する商品の費用は購入前に確認してください。

出典:SBI証券「口座開設にかかる費用や口座管理料は?」

マイナンバーカードがなくても申し込めますか?

はい、対応する別の書類を準備すれば申し込めます。通知カードなどのマイナンバー確認書類と本人確認書類の組み合わせを、申込方法に合わせて確認してください。カードが不要な方法でも、マイナンバーの確認自体は必要です。

提携銀行の口座やクレジットカードは必要ですか?

いいえ、口座開設のために提携銀行の口座やクレジットカードを新しく作る必要はありません。出金先には本人名義の銀行口座を準備し、銀行連携やクレジットカード積立は利用したい場合に検討します。

NISAはあとから申し込めますか?

はい、SBI証券の総合口座を開設したあとでも申し込めます。総合口座の開設だけではNISAは利用できないため、別途NISAの申込みと開設状況の確認を行ってください。

特定口座で買った株をあとからNISA扱いにできますか?

いいえ、成立した取引の預り区分をあとからNISAへ変更することはできません。私の実例で紹介した買い直しも、元の取引の変更ではなく、特定口座での売却とNISAでの新たな購入です。

必要なものと口座の選択を確認して進めよう

SBI証券の口座開設は、手元の書類に合う本人確認方法を選び、申込みから初期設定まで進めます。入力を始める前に、特定口座とNISAの役割を理解しておくと、選択肢の意味を確かめながら手続きできます。

申込み前に整理しておくこと

  • 本人確認方法に合う書類と、メール・銀行口座情報を準備する
  • 特定口座の源泉徴収区分と、NISAを申し込むかを決める
  • 他社にNISA口座がある場合は、変更手続きを確認する
  • 審査後の案内を受け取り、初期設定と認証設定を完了する
  • NISAで国内株を買う前に、預り区分と配当金の受取方法を確認する

まずは、本人確認に使える書類と、現在のNISAの開設状況を確認してみてください。口座ができたあとも購入を急がず、生活費や近く使う予定のお金を残したうえで、投資に回す金額を考えましょう。