ギフト

株主優待を目的として株式投資をスタートする方も増えています。

株主優待を実施している企業は1,500社以上もありますが、意外と自分のニーズにあったものは限られています。

せっかくレストランの優待券をもらっても、近所に該当するレストランがないのであれば、利用価値がありません。

この記事では、株主優待の中でも多くの人に使い勝手が良くて、優待利回りも高い銘柄を紹介しています。

イオン

まず、一番のオススメはイオンです。

全国にあるイオン系列のお店で使えますので、多くの人にとって、使い勝手がいい株主優待でしょう。100株持っていれば、いつでも3%のキャッシュバックが受けられます。なお、キャッシュバック利率は保有株数によって3%~7%まで異なります。

さらに、毎月20日、30日は「お客さま感謝デー」で、5%の割引がありますが、3%キャッシュバックと合わせると8%引きにもなります。

電化製品のバーゲン品など、ヤマダ電機やビックカメラ、Amazonよりもはるかに安い時があります。そんな日にさらに8%引きになれば、かなりお得感があります。

イオンで毎月30,000円程度の買い物をされる方ならば、30,000円×12ヶ月×3%=10,800円ものキャッシュバックとなります。通常、クレジットカードでのポイントが0.5%~1%なのを考えると、これは、かなりお得な株主優待です。

さらに、イオンシネマで映画チケット購入時にオーナーズカードを提示すると、同伴者の分もあわせて料金が大人1,000円中学生以下800円になります。また、売店で利用できるポップコーン、または、ドリンク引換券のどちらか1枚が無料でもらえます。

通常、1,900円の映画代金が1,000円で見られて、さらに、ポップコーンまでついてくると、かなり得した気分になります。

二人で行けば、映画を1回見に行くだけで、約2,000円以上の割引となります。

銘柄コード 8267 1株あたりの配当 36円
株価 2,210.5円 優待の価値 0円~20,000円
優待の最低取得額  221,050円 配当利回り% 1.63%
権利確定月 2月・8月 優待利回り% 0%~約10%

優待価値はイオンの利用頻度によって大きく異なります。

毎週のようにイオンで買い物をして、頻繁に映画を見に行くような方ならば、優待利回りは10%を超えるかもしれません。

また、イオンだけでなく、マックスバリュなど、イオン系列の店舗でも使えます

すかいらーくホールディングス

ガストやバーミヤンを展開するファミレス最大手です。

ここの特徴は、なんといっても100株保有するだけで、年間6,000円相当の株主優待券がゲットできることです。

保有株数が増えるごとに株主優待券の金額も増えて、1,000株なら、6月末に33,000円、12月末に36,000円分の合計69,000円の優待券がもらえ、配当利回りは4.18%にもなります。

例えば、家族5人の名義で5,000株持っていれば、年間優待券は合計345,000円。食費の3割以上はまかなえてしまうのではないかと思える金額です。

最大手だけあって、店舗数も多く、味もどんどん向上しているように感じます。小さなお子さんがおられる家庭には特におすすめしたい銘柄です。

銘柄コード 3197 1株あたりの配当 19円
株価 1,650円 優待の価値 3,000円×2回/年
優待の最低取得額 165,000円 配当利回り 1.15%
権利確定月 12月・6月 優待利回り 3.64%

トリドールホールディングス

丸亀製麺やとりどーるなどで有名なファミレスチェーン店です。

すかいらーくホールディングスに比べると店舗数は少なくなりますが、こちらも年間6,000円相当の優待券がもらえます。

銘柄コード33971株あたりの配当 6.25円
株価 1,329円 優待の価値 3,000円×2回/年
優待の最低取得額  132,900円 配当利回り% 0.47%
権利確定月 3月・9月 優待利回り% 4.51%

アトム

アトムとは聞きなれない会社かもしれませんが、「アトムボーイ」「にぎりの徳兵衛」、焼肉の「カルビ大将」と言えば、ご存知の方も多いでしょう。

アトムの株主優待券はアトム系列だけではなく、「かっぱ寿司」で有名なカッパ・クリエイトやコロワイド系列のお店でも使うことができます。

銘柄コード 7412 1株あたりの配当 5円
株価850円優待の価値 2,000円×2回/年
優待の最低取得額 85,000円 配当利回り% 0.24%
権利確定月 3月・9月 優待利回り% 4.71%

キャンドゥ

次におすすめなのが、100円ショップのキャンドゥです。

業界第三位の大手チェーン店であり、近所にお店がある人も多いと思います。それに、100円ショップなら、必要な物や買いたい物が全くないということはないでしょう。100円の優待券が20枚(2,000円+税相当分)もらえますので、かなり使い勝手がいいと思います。

銘柄コード 2698 1株あたりの配当17円
株価 1,910 円優待の価値年間2,200円
優待の最低取得額  191,000円 配当利回り% 0.89%
権利確定月 5月 優待利回り% 1.05%

ANAホールディングス(全日空)

旅行好きな方ならば、国内線の運賃が半額になるANAの株はいかがでしょうか?お住まいの場所と目的地、予約時期によって、航空運賃は大きく異なりますが、筆者が住んでいる大阪→沖縄方面ならば、正規運賃40,000円が20,000円程度になります。

銘柄コード 9202 1株あたりの配当未定
株価 2,314円 優待の価値 最低3,000円×2回
優待の最低取得額  231,400円 配当利回り%未定
権利確定月 3月・9月 優待利回り% 2.59%

株主優待券は、もし、自分で使わなかった場合でもヤフオクで販売すれば、3,000円/枚程度で販売できるようです。

楽天

楽天の場合は100株保有していれば、楽天キャッシュ500円と楽天トラベルで使える2,000円のクーポンがもらえます。

楽天市場でよく買い物をされる方、年に1回は旅行に行かれる方にはオススメの株主優待です。

銘柄コード 4755 1株あたりの配当 未定
株価 997円 優待の価値 年間2,500円
優待の最低取得額  99,700円 配当利回り%未定
権利確定月 12月 優待利回り% 2.51%

GMOクリック証券

株式投資をされる方なら、地味にお得なのが、GMOクリック証券の株主優待です。

100株持っているだけで、手数料が3,000円×2回/年キャッシュバックされます。

優待利回りは驚きの10.31%。

手数料が年間3,000円以上の方ならば、これを機会にGMOクリック証券に乗り換えられてもいいかもしれません。

手数料 業界最安値水準
銘柄コード71771株あたりの配当未定
株価 582円優待の価値 3,000円×2回/年
優待の最低取得額  58,200円 配当利回り%未定
権利確定月 6月・12月 優待利回り% 10.31%

ビックカメラ

使い勝手の良さで言えば、家電量販店の株はいかがでしょうか?

100株以上なら、2月に2,000円 (1,000円券×2枚)、8月に1,000円 (1,000円券×1枚)の合計3,000円/年の権利がもらえます。

さらに、長期保有者に対しては優遇措置があり、1年以上保有すれば、1,000円券が1枚追加。2年以上保有すれば、1,000円券が2枚追加されます。

銘柄コード 3048 1株あたりの配当未定
株価 1,017円 優待の価値 年間3,000円
優待の最低取得額  101,700円 配当利回り%未定
権利確定月 8月・2月 優待利回り% 2.95%

ヤマダ電機

こちらもビックカメラと同様に、長期保有者への優遇措置があります。

通常株主に対しては、3月末で500円券×2枚=1,000円と9月末で500円券×4枚=2,000円の合計3,000円/年です。

それが、1年以上保有していれば、3月末に+3枚、9月末に+1枚の合計500円×4枚=2,000円が追加され、合計5,000円/年となります。

現在、株価は低迷していますので、2年保有した場合の優待利回りは10%を超えます。

10年間保有すれば、株価がタダになる計算です。近所にヤマダ電機がある方ならば、ぜひ購入を検討したいところです。

銘柄コード 9831 1株あたりの配当未定
株価 467円 優待の価値 年間3,000円
優待の最低取得額  46,700円 配当利回り%未定
権利確定月 3月・9月 優待利回り% 6.42%

ただし、最近では多くの家電製品が、家電量販店よりAmazonのほうが安くなっています。そういった意味では、イオンやファミレスの株主優待券のほうがお得感があるかもしれません。

いつ買うのがいいのか?

比較的安全な投資方法と言われる株主優待狙いの投資方法ですが、やはり会社の業績が下がれば、株価も下がります。例え、配当利回りが5%以上あっても、株価が10%以上値下がりする危険性があります。

株主優待狙いであってもできるだけ安いところで株を購入することが大切です。

もちろん、最安値で買えるわけではありませんが、例えば、25日移動平均線が下がり、それが上昇に転じた頃に買うといった工夫をすれば、少なくとも最高値で買ってしまうようなリスクは避けることができます。

ノーリスクで株主優待をゲットする方法とは?

安いところで株を買うというのは、長期投資の場合の方法です。

実は、ほぼノーリスクで株主優待をゲットする方法があります。

株主優待をもらうには、権利付き最終日までに株を買わなければなりません。しかし、配当や株主優待狙いで株を買う人が多いこともあり、権利落ち日以降は株主優待相当額+配当額程度に株価が下がると言われています。

景気や該当の会社の業績が悪くなければ、また、しばらくすれば株価は元通りになるケースがほとんどです。しかし、配当利回りや優待利回りが大きい会社ほど、 権利落ち日に株価は一時的に大きく下がります。

しかし、株価変動要因を受けずに株主優待だけをお得にゲットする方法があるのです。

それが、クロス取引と呼ばれる方法です

これは、「信用売り」「現物買い」を権利付き最終日に同時で行い、そして、翌営業日に現物株を品渡にて決済します。

現物株を買っていますから、株主優待の権利がもらえます。

また、「売り」と「買い」を同時に行いますから、売買差益も発生しません。

手数料や貸株料などの費用が発生するのみです。また、手数料に関しても、松井証券なら、50万円までなら無料です。

インターネットでお得に取引!松井証券

あるいは、すかいらーくホールディングスを1,000株買って売買代金が50万円超になるならば、GMOクリック証券がオススメです。

≪GMOクリック証券≫信用取引手数料1約定ごとプラン89円(税込97円)~!1日定額プラン0円~!

手数料や金利、諸費用含めても2,000円程度のコストで、69,000円の食事券をゲットできるのです。

余裕資金がある方は、ぜひ、株主優待にもトライしてみてください。