以前、昭和の相場師として活躍された
林輝太郎氏の事務所に
お邪魔したことがあります。

林輝太郎氏は、相場関連の書籍も
多数出版され、また、
ご自身も相場師として活躍された方です。

最終的には、相場で10億円以上の資産を
構築されたと聞いております。

林氏の手法は、昔からの『うねり取り』
というやり方で、現在私が実施している
システムトレードとは、かなり異なります。

そもそも昭和の時代にはパソコンが
なかったので、システムトレードは
個人では実施不可能でした。

それでも、当時、林氏に教えてもらった
内容をいくつかアレンジして活用させて
もらっています。

そのうちのひとつが、
新聞記事の切り抜き。

新聞には多数の有益な情報が出ていますが、
当然、全ての記事を時系列で記憶できるわけ
はありません。

このため、特に、記憶に残った記事を
切り抜き、スクラップブックに貼り付け、
時々、見返すようにすれば、
相場の大局観が分かるようになると
教えられました。

最近、
私が気になった記事をいくつか挙げますと

2022年7月8日
「個人株主比率16%へ低下
50年で半減」

個人株主が減ってきているというのは
感覚ではあったのですけども
この記事によれば、
個人投資家は激減、
日本の金融機関も低下。

一方、外国人の持株比率は
90年で10%未満だったものが
ここ20年間で30%以上に上昇。

このままだと
20年後には外国人持ち株比率が
50%以上になりそうです。

うーん、このままでいいのか日本
という気がします。

2022年8月29日には
「金融教育を国家戦略に」
というニュースが発表され、
NISAの拡充や金融教育の強化が
金融庁から発表。
ただ、その隣の記事では、
「日経平均は一時800円安」。

いかに、日本の金融庁や岸田総理が
海外の投資家から信頼されていない
ということが分かります。

おそらく NISA の拡充などはメリットより
デメリットの方が大きいのでしょう。

さらに、2022年9月17日には
「フェデックス株が示す暗雲」
というニュースが出ました。

物流で高いシェアを持ってる
FedEx の業績は世界経済の先行指標
とされているのです。

中国で生産されているiPhoneは
フェデックスの飛行機でアメリカ各地に
配達されているのですが、
フェデックスの業績悪化は、
Appleなどのハイテク株の業績悪化を
示唆していると言われているのです。

まだ、しばらくは下降トレンドが
続くのかもしれません。

実際、この記事が出た2022年9月17日以降、
ダウは徐々に下がり、30,000ドルの大台を
割ってしまいました。

さらに、2022年10月2日の新聞では
「2022年4月~9月で
世界債券・株の価値が44兆ドル下落
世界のGDPのおよそ半分が消失」

改めて株価が下がっていることを
認識しました。

新聞を読んだからといって
すぐに
株価を予測できるわけではありませんが
恐らく長年に渡って、この訓練を続ければ、
相場の大局観が養えるようになると思います。

そうすれば、あなたも林輝太郎氏のように
10億円もの個人資産を
構築できるかもしれません。